ユウ
…眩し…。
光を拒んで目を閉じても光はうるさいばかり。 その時初めて朝だと気付いた。
ユウ
… … …あれ?不味くね?
光を拒み目を閉じながら思い出すのは昨日の記憶。
勝己
おい
勝己
明日起こせない
「____は?」
ラインを開いて
真っ先に口から出た言葉
「(いや…)」
「(お前居なきゃ私起きれないけど…?)」
ユウ
勝己なんで?
ユウ
困る
ユウ
起こせ。
ユウ
絶対起こせ。
既読は着いても返信は来なかった。
ユウ
…。
ユウ
… … … 。
固く閉じていた瞳を仕方なく開けて、時計を確認する。
ユウ
… … …
ユウ
うわぁー!!!!!
最悪だ!
最悪だ!!!
ユウ
にゅ…入学当初から…
ユウ
遅刻…だって!?!?
思わず飛び上がり、辺りを見る。
扉に掛けてある制服は憧れの物でも何でも無く、大人になる為だけの服。
ユウ
…あーあ、もし雄英に入れてたら私でも早起きしたのに。
意味がない独り言でも、何故か口から零れ出た。
ユウ
あ、流石にやばい。
時計は9時半を指していた、もう駄目。
ユウ
単位落とさなきゃいいけど____って流石に無理か。
私は足早に、でも何処か物惜しげに準備を始めた。