テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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花子くん(79話〜

第2話 - 断絶

2022年10月06日

#花子くん#小説#夢

柚木かほ🌙👻(元かほりん)

夜・・

茜くん

アオちゃん
どこ・・？
アオちゃん？
アオちゃん！！
会長ッアオちゃん
がいません
早く捜さないと
・・会長？
何やって・・

輝

赤根さんは
ここにはいない
戻って来られる
状態じゃなかった
からね
あの場所に足を
踏み入れた時点で
赤根さんはもう
生者ではなくなって
いたんだよ

茜くん

・・・は？
生者じゃないって
何・・言ってるん
ですか・・
アオちゃんが戻って
来られないって冗談
・・
・・知ってたんですか？
最初から

輝

まあ・・ね

茜くん

(ガッ)
この・・クソ野郎ッッ！
(バキ)(グ・・)(ダン！)
なんで・・なんで何も
言わなかったんだよ！

輝

蒼井に言ってどうにか
なることじゃなかった
から
気が済んだ？

茜くん

・・・ッ
(バッ！)
もういい！

輝

どうするつもり？

茜くん

決まってるだろ
アオちゃんの
とこに戻るんだよ
きっとまだ間に合う・・
(じわ・・)！(ぐぶっ)
ゲホゲホゴホ

輝

蒼井・・
無理だよ

茜くん

放せ！
ゲボゲボ
あんな場所で
1人になんか
できるか
ハ〜ハ〜ッ
早く行かなきゃ・・
(ポタポタ)

輝

・・・(ダン)
(バキ)

茜くん

・・何す・・
ゲボ

輝

はあ・・その死にかけ
の身体で何ができるって？
大体僕らが通って来た道は
もう閉じてるよ
戻るのは無理

茜くん

・・るさい
うるさいな・・
なんでっ
なんで僕だけ
連れて帰って
きたんだよ・・

輝

・・
蒼井そのまま
じっとしててね

怪異 (ズズ・・)

輝

(スっ)
ほら来い

怪異 (バッ！) (ピタ)

輝

！

怪異 (パキパキ) (バラッ)

輝

な
怪異が・・
・・

茜くん

会長？

輝

(ガッ)

茜くん

おいっ今の・・
(ズリズリ)
(輝先輩に
引きずられて
いる)

輝

立って蒼井
さっさと
その怪我を
治さないと
時計守に
会いに行くよ
もう時間が
なさそうだ

凛花(かほ)

・・・

凛花達は・・

凛花花子くん

1 2 3 4 5匹

怪異たち (バラバラ)

寧々

(たたた・・)
あっいた！

花子くん

やあ
ヤシロ

凛花

やあ
寧々ちゃん

寧々

も〜凛花ちゃんと
花子くんてば急に
いなくなっちゃうん
だもん
スミレちゃんとユリ
ちゃんと一緒に
捜してたのよ
行こう凛花ちゃん、
花子くん
六番さんを見つけて
葵を助けてあげなきゃ！

凛花花子くん

・・・

寧々

・・どうかした？

花子くん

ん？
そろそろだなあと
思ってね

凛花

ね〜

寧々

そろそろって・・

チャイム (キーンコーン)

寧々

(ビク)
チャイム！？
なんで・・
こんな夜なのに
ねぇ凛花ちゃん、
花子くん何が
始まる(凛花と花子
くんの方を向いた)
の・・

凛花花子くん

断絶だよ
(パキ)

寧々

な・・
凛花ちゃん！？
花子くん！？
どうしたの
その身体・・
かっ欠けて・・？

凛花花子くん

(スト)

花子くん

贄の娘が捧げられた
ことでヒトと怪異の
世界はこれより明確に
分かたれる

寧々

な・・なんの話・・？

花子くん

(グイっ)
俺たち怪異は
ここから消える
ってこと

凛花

・・・
でも・・これは
もう寧々ちゃん
には関係ない話だよ
だって寧々ちゃんは
これから怪異に関わる
記憶・・

寧々

凛花ちゃん
何言ってるの・・？
ねぇ・・

凛花

私のことも花子くんの
こともアオイちゃんの
ことも忘れて幸せに
生きていくんだから
でも人間の方の私なら
寧々ちゃんは忘れない
からね！

花子くん

(す・・)

凛花

(す・・)

寧々

や・・やめて！
(バチッ)

凛花

痛っ
(ビリビリ)

花子くん

(ビリビリ)
あの子のか
余計なものを・・

凛花

だね・・

寧々

(ヨロ)(ガタン)
(ドン)
ハア・・ハア・・
凛花ちゃん、
花子くん・・
今私に何しようと
したの・・？
忘れるってどう
いうこと？
それに葵のことも
って・・

凛花花子くん

・・・

寧々

凛花ちゃんと
花子くんは
いつもそう
誰にも何も
言わないで
2人で勝手に
決めて・・
また何かしよう
としている？
今何が起きて
るのか・・
ちゃんとわかる
ように説明して！

凛花花子くん

・・・
は〜
ヤシロ(花子くん)
寧々ちゃん(凛花)
の願いを叶え
たんだよ

凛花

あの時から私は
花子くんの手伝い
をしたくて、零番に
なったんだよね〜
まあ私、興味が
あっただけなん
だけど！

寧々

そうなのね・・
えっと・・・
私の願い・・？

花子くん

願ったろ？俺たちに
本当の世界でもっと
生きたい・・
さすがに100歳まで
延びたかはわかんない
けど

寧々

私・・寿命延びたの？

凛花花子くん

延びたよ
嬉しくない？

寧々

そ・・んな
ことないけど・・
本当なの？
どうしてそんな
急に・・

凛花花子くん

アオイちゃんが
代わりに死んだから

寧々

え？なっ何・・
何言ってるの
凛花ちゃん、
花子くん
だって私の寿命
と葵は全然関係
ない・・それに
凛花ちゃんと
花子くんだって
これから一緒に
葵を助けにいく
はずで・・
ねぇ嘘・・だよね
・・？
うそ・・だって
私そんなこと
望んでない・・
私はっあの時私が
言ったのは！
葵も凛花ちゃんと
花子くんもいる
これまで通りの
世界で生きたいって
そのつもりで・・
あ・・葵が私の代わりに
しんじゃうなんてダメ
そんなの嫌・・！

凛花花子くん

だろうね

花子くん

でも俺アオイちゃん
よりヤシロの方が
好きだからさ〜

凛花

私は協力したかった
だけだし〜
葵ちゃんが死んじゃう
のは嫌だけどね・・

凛花花子くん

ごめんね
でもダイジョ〜ブ
だよ
俺たちも(花子くん)
私たちも(凛花)
もう消えるし
今すぐとはいかなく
てもいつか忘れる
からさ

寧々

(バッ)
(ギュ・・)
いいかないで・・
凛花ちゃん・・
花子くん・・

凛花花子くん

・・ずっと
あのままで
いられたら
良かったね