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霧の濃い、深い深い森の奥。
天音
天音
天音
天音
天音
少年の前に突然現れた白い子屋。
天音
天音
その中にはとても美しい少女がいた。
少女
少女
天音
どこか儚く、大切な人をなくした悲しみを美しく纏っているような雰囲気を放つ少女。
少女
少女
天音
少女は僕にたくさんの事を教えてくれた。
世界の大きさ
木々の美しさ
生命の神秘
天音
少女
少女
少年は少女に惹き込まれていった。
数年が経ち、少年は青年になっていた
少女はあの日と変わらずとても美しいままだった。
天音
少女
少女は微笑んだ。
青年と少女は恋に落ち、愛し合う喜びを感じながら幸せに暮らしていた。
それからまた数年が経ち…
青年は老人になった。
少女はあの時の少女のまま。
空に手を伸ばし、少女は言った。
少女
天音
老人はそう微笑みながら
息を引き取った。
少女
少女
少女
少女は泣き崩れた。
少女
自分が成長できない事が憎かった。
少女
少女
時は、おとぎ話のようにあっという間に過ぎていった…
幾千、幾万、幾億…
どれだけの時が過ぎただろうか。
また、子屋の外から足音がする。
???
???
???
見知らぬ少年はそう言った。
少女
あぁ、またはじまる。
新しい物語が。
主
主
主