[WTさんの]その他のストーリー

・不穏 ・捏造 ・ピリつく空気 ・喧嘩気味 ご本人様とは一切関係ございません。

そっと深いため息をつく。

最近､何もかもが うざく、憎く見える。

聞かれないように愚痴をこぼす。

もういっそ､全てを投げ出し この肉体から抜け出すか。 そんなことできるかよ。 やめろと言い聞かせてくる 自分の哀れな足

なぁ…何故俺の首を絞める？

怒り

苦しみ

悲しみよ。

あぁこの感情さえ 全てが憎い

なんでいるんだよ。

あぁうざい。

あぁ。綺麗事がまとわりつく。 そんな言葉、必要としていない。

次第に声が荒ぶるのを 自分でも感じた。

何もかもがウザイ。憎い。 そんなこと言ったら余計だ。

気づけば心配が怒りに変わっていた。

怒りに身を任せた以上､ 彼に襲いかからずにはいられない。

彼の胸ぐらを掴んだ俺の右手を 振り払って彼は続けた。

宙に浮かぶ黒い影。 紫のしっぽ。 彼には似合わないバッジ。

そして

聞きなれない音。

2月の冬晴れ。 寒々しい空の下。

青い彼の悲痛な叫び。 紫の彼の惨い姿。

もう彼は

ニュースキャスターの声を消し 彼の置き手紙に目をやる。

俺多分死んでる。 ネクタイ直してから 死ぬから安心しろ。

偽善者が。