テラーノベル
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【注意】 ・BL要素(神からの寵愛……的な感じです) ・神様×信者 ・信者視点→神様視点 ・キャラクターの過去匂わせあり ・神隠し
以上が大丈夫な方のみお進みください。
昔から、人々は僕のことを「凄い人間だ」と褒めていました。
僕は、光の神様の声が聞こえます。 僕は、光の神様と会話をすることができます。
人々は皆、口を揃えてこう言います。 「神様は君のことを愛したんだ」と。
──でも、いつもそれだけだった。
僕は「神と話せるから」という理由で崇められ、時に縋られることもありました。
きっと僕に神様と話せる力がなければ、誰も僕に見向きもしなかったでしょう。
もちろん、その力を悪用されることもありました。 ……それどころか、最近はほとんど悪いことに使われてばかりです。
──僕は、空っぽなんだと。彼らは僕を通して神様を見ているだけで、僕はただの器でしかないんだと。そう思います。
リライト・サンダーソニア
信者
信者
気分転換に、とリライトが街を出ると、そこにはリライトが所属している教会の信者の女が居た。 教会を抜け出してきたリライトを探していたのだろう。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
信者
リライト・サンダーソニア
リライトがそう言うと、女は、その言葉を待っていましたと言わんばかりに顔を上げた。
リライトは、またか、とほんの少し悲しみを覚える。
信者
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
信者
だが、リライトも信者達に対して甘いのだろう。 彼ら彼女らが神に縋り付いているのを見ると、リライトは救ってやらなくてはと思うのだ。
教会での教えがそうさせたのかもしれない。 だが、リライトはいつしか、気付けばそうなっていた。
リライトが信者と共に教会に戻り、祈ると、突然体が浮遊感に包まれる。
瞼を開くと、そこは綺麗な花の咲く場所だった。 リライトが“彼”から教えられた情報では、ここは神の領域に近い場所なんだという。
???
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
そこに居たのは青と黄の美しい瞳を持つ青年。 教会の者が信仰している光の神──フォス・パンドラだった。
柔らかい笑みを携えリライトを迎えたフォスだったが、リライトが「代理として来た」と言うとその表情は一気に曇った。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライトはフォスに事情を説明し、お告げを貰った。 用事を済ませたリライトが戻ろうとした時──
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォスが、彼の右腕を掴んだ。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライトがこうしてお茶に誘われることは何度かあった。 しかし、その度に彼はそれが何かやましいことのように思えてしまって、理由をつけて断っていた。
リライト・サンダーソニア
いくら誰も見ていないと言えど、信仰している神と2人きりでお茶をするというのは、誰だって緊張するものだろう。
こうして話すことでさえ、リライトは最近になってようやく慣れてきたことで。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライトが俯きがちにそう呟くと、それを見たフォスはくすりと笑った。
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
何だか、少し遊ばれているような……。 リライトの脳裏に一瞬だけそんな思考が過ぎったが、彼はあまり気にしないことにした。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
「お茶をするのに丁度いい場所がある」と言うフォスに着いて行くと、そこは月が浮かぶ夜の浜辺だった。
潮風が気になると思われたが、風は止んでいて静かだった。 リライトは、ゆらゆらと揺れ動く水面に映る自分の姿を見つめていた。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
さも当然かのような態度のフォスを見て、リライトは神とは凄い者なのだと再認識した。
それと同時に、どうしてそこまでしてもらう程彼は自分のことを気に入っているのか、と不思議でならなかった。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォスはそう言うと指を鳴らす。 指の鳴る音に合わせて、テーブルと2人分の椅子が現れた。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
それから、2人はしばらく談笑していた。 フォスが聞き手に回り、リライトは人間界でのちょっとした出来事や自身の悩みなどを話した。
いつも聞き手に徹することの多いリライトには新鮮で、少し落ち着かないものだったが。
それでもフォスとお茶をしている時間は、リライトにとって心休まるものであり、辛い現実から一時的に逃げる手段でもあった。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォスの言う“救い”がどんなものなのか、リライトは何となく理解していた。
──“神隠し”。神がその者の真名を知っている場合のみ、起こすことができるもの。
しかし、リライトは未だフォスに名を教えていない。 自らが信仰している神ではあるが、少しばかり警戒心が勝っていたのだ。……そう、あの時までは。
ある時。
綺麗な花の咲き誇る場所でフォスが空を見上げていると、何やら慌てた様子のリライトがやって来た。
フォスを見つけて駆け出した拍子に躓いてしまい、地面に手をつく。フォスはそんなリライトを心配したが、彼は胸の前で手を組んで口を開いた。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
焦燥しきった様子のリライトを見て、フォスは首を傾げる。 フォスはひとまず、彼の話を聞いてみることにした。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
“瞳”。それは、彼が今隠している右目のことだ。 それを隠さないでいると大変なことになる……らしい。
リライト・サンダーソニア
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
リライトは迷い子のような悲しげな瞳でフォスを見つめる。 少し思考した後、フォスは彼の頭を撫でた。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
そう呟いたリライトは、ただただ安心しきった顔をしていた。
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
リライト・サンダーソニア
リライトは頷いてそう返事をしたが、目線がウロウロとしており、まだ少しだけ躊躇う気持ちがあるようにも見えた。
そして深呼吸をし、意を決したようにフォスを真っ直ぐと見つめる。
リライト・サンダーソニア
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォスが名前を口にした瞬間、リライトは突然地面に伏せるようにして倒れる。死んでしまったようにも見えたが、ただ眠っているだけだった。
フォスは、花畑の真ん中に座りながら、眠っているリライトを抱きしめる。
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
フォス・パンドラ
コメント
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俺の性癖にもゴールインしました好きです😘👊👊👊 二人とも心の拠り所で…共依存感あってベリーラブ😋🫶 大きな愛──BIG LOVE──🫶
人外×人間っていいですよねぇ…。 個人的に☀️の「人の子」呼びが私の癖という癖にドストライクすぎて自分で大歓喜してます。