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うわーーーーー!!!!! 見るの遅くなってしまい申し訳ないです...😭😭😭 通知が多すぎて見過ごしてしまいました...ッッッ(土下座) お話の雰囲気の上に推しカプは好きが溢れます......() テギ最高でしたありがとうございます〜!!!!!🤍🤍😿
どうやったらそんな最高なストーリーが思いつくんだっ、🥺
自己満なところもあるんでストーリーごっちゃになってたらすみません🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️
※実際の人物や団体などとは関係ありません※
【テギ】 『 男色仮面舞踏会 』
それでは、いってらしゃいませ。
煌びやかな装飾、アンティーク調の造り、豪華な食事…
そして、男だらけの会場。
なんでこんな所に来てしまったのだろうか。
それは、昨日に遡る…
僕は、王の側近をしていて、王のためならなんでもする。それが僕の仕事内容だった。
そんな時、王からの呼び出しがあった。
その呼び出しというのは、珍しいことではなく、軽い気持ちで王のいる部屋へと向かった。
ゴンゴンゴンと、大きすぎるドアにノックを3回する。
「王様、テヒョンです。」
王 「来たか、入れ。」
「はい」
ガチャンとドアを開けると、ズシンと聞こえるような座り方をする王様がいた。
「どうか致しましたか、王様。」
王 「お前は、わしが男色だということを承知しているだろう?」
「ええ、勿論でございます。」
王 「明日の晩に、男色仮面舞踏会がある。」
「…?な、男色…仮面、?」
そっち系に関しては無知な僕は、王様の前で間抜けな返事をしてしまった
王 「ふふっ、知らないのも無理ないだろう。」
王 「仮面舞踏会が、男のみになる。ただそれだけだ。」
「…ということは、男と男が相手を探すためにできた、仮面舞踏会ということですか、?」
王 「ああ。理解が早くて有難いよ。」
王 「そこで、お前にもそれに出てもらう。」
「…っえ、!?」
王 「以前、わしが男色仮面舞踏会に出た時に、お前のことを話したんだ。」
王 「そしたら、こんな髭面な爺じゃ満足出来ないのか知らないが、是非お前に会いたいって言っていてなぁ…」
何勝手なことしてくれてんだよ…!
僕、そーゆーのマジで無理なのに…!
…まあ、王に寄ってくる奴は、金か権力が狙いだろうし、僕に来るのも無理ないか。
王 「という理由で、お前には出てもらう。」
王 「豪華な仮面ももう用意してある。」
断れねぇじゃん…
王 「明日に備えて準備すること。わかったか?」
「…仰せのままに。」
王 「行ってよし。」
「失礼いたします。」
自分の部屋に戻り、頭を抱える。
どうしようか。
行きたくないという気持ちは、もう蓋をしよう。
これも仕事だ。王に言われたことは絶対。
そう決心し、明日の支度をし始めた。
…そして、現在に至る。
仕事として来たのは良いものの…
やはり気色悪い。
筋肉ムッキムキの奴もいれば、ヒョロヒョロで不潔な奴もいる。
こんな豪華な所には似合わなすぎる男達もわんさかいた。
だが、やはり、王子だったり、若くてプライドが高そうな奴もいた。
なんだここ…と、会場の入口の前で王と二人で突っ立っていると、一気に人が来た。
👱♂️「王様!待っていましたよ!」
👱♂️「早く私と踊ってください!」
仮面をつけていてもわかる、傲慢な顔をしている男たちが押し寄せてきた。
金、権力のためなら、男色と偽って来るやつもいるだろう。
なんと品が無く、無礼な奴らしかいないのだろうか。
王 「わかったわかった、落ち着きたまえ。」
嬉しそうに笑いながら言う王は、何かがいつもと違った。
王 「今日、わしと共に夜を過ごしたい奴はおるか?」
そう言うと、はーい!と元気な声が大量に聞こえてきた。
王「んー、そうだなぁー…」
王 「今夜はお前にしよう。」
そう言って選んだのは、豪華な仮面、服を着た王子だった。
俺が見る限り、こいつは男色じゃないと見た。
王のお気に入りになるために来たのだろう。
王の腕にしがみつき、2人とも嬉しそうにしていて、吐き気がした。
集まっていた奴らは、悲しそうにその場を離れた奴もいたが、大半は離れなかった。
…?王に用があるんじゃないのか?
そう思い、集ってる奴らの目を見ると、全ての目が僕に向かっていた。
「…僕、?」
王 「ああ、みんな承知してると思うが、改めて紹介する。」
王 「わしの側近、テヒョンだ。」
急いで軽く会釈をすると、ほお…と値踏みをするように、ジロジロ見てきた。
👱♂️「こんな美少年が側近だなんて羨ましい限りですわ…」
王 「ふふ、だろう?だが、誰かに渡すつもりは無い。」
「っ!」
こいつ…!!いつもそんな目で見てたのか…!?
別に王の側近になりたかった訳でもないのに、血縁関係で、何故か俺がなることになった。
こんな仕事、辞めたい。けど、辞められない。
襲われるのも時間の問題かもな…
👱♂️「あら♡独占欲が強いのね♡」
王の隣にいる、さっき選ばれた男が、目をハートにしながら王に言った。
…男色の奴は、ダメ、と言われるとやりたくなるのか知らないが、さっきの奴らの僕を見る目が変わった。
鳥肌が立って、吐き気がして、いてもたってもいられず、僕は全速力でその場から走って逃げた。
ザワザワする声も無視して、走った。
走れ、走れ、ただ、走れ。
なんでと言われても分からない。
ただ、逃げたかったんだ。
品がない、無礼だ。さっきの奴らと、同等だ。
そう思うと、涙が出てきた。
僕の目の横を通る涙。
気づいたら、会場を飛び出し、その城の庭園に来ていた。
真っ白な月、月を支えるように、小さく、けど、力強く光る星達。
全てが、美しかった。
下を見れば、ここの城の名物の庭に咲く薔薇が、綺麗でしょと訴えるように、咲き誇っていた。
安心したのか、どっ、と涙が溢れた。
止められなくて、永遠と出るような気がした。
止まれ止まれと目を手で擦ると、重低音の声が聞こえた。
『…テヒョン、?』
目を擦るのを咄嗟に止めて、声の方を見た。
すると、懐かしい面影の、仮面をつけた男がいた。
仮面をつけているから、舞踏会に参加しているのだろう。
…なら何故ここに…
「…ヒョン、」
考え事をしているはずなのに、自然と僕の口から声が出た。
『なんでここに…っ、!?』
僕は、相手が質問をしようとしていたのに無視して、抱きついてしまった。
足が勝手に動いて、なんで、こんなにこの男に、僕は執着心を抱いているのだろう。
急に僕が抱きついたのに、背中を優しく撫でてくれた。
この感覚…懐かしい。
そう思った瞬間に、その相手が誰だかわかった。
「ユンギヒョン…、!」
隣の国の王子、そして、小さい頃からずっと遊んでもらっていた、ユンギヒョンだった。
『…なんでここにいるんだよ』
「…王からの、誘い、っで…」
泣きながら必死に説明する。
『…あぁ、あのじじいか。』
ヒョンは昔から王の事が嫌いで、なんでと聞いたら、僕をこき使っているからという意味のわからない理由だった。
「ヒョンこそっ、なんでっ…」
ヒョンの胸から離れて、ヒョンの目を見て聞いた。
『…俺の親父が、母さん以外の女信じないんだよ。』
『まあ、女嫌いってことなんだけど…』
『女が無理なら男ってことで、俺も無理矢理ここに来させられた。』
ゆっくり、優しく、わかりやすく説明してくれるヒョンは、昔と変わらなかった。
ヒョンは、ゆっくりと仮面を外した。
それに合わせて、僕も仮面を外す。
…久しぶりに見たヒョンの顔。
色が白くて、顔が小さくて、鼻筋が綺麗に通った、美男子だった。
その後も、薔薇の庭園をグルグルと周りながら、最近の事とか、昔の事とかを話した。
懐かしいなと思っていると、急にヒョンが歩みを止めた。
すると、愛しそうに薔薇を見ながら、こう言った。
『薔薇の花言葉、知ってる?』
「…いえ、」
『…愛してる』
最後の言葉だけは、僕を見て言い放った。
それは、まるで花言葉ではなく、僕に直接言ってるようだった。
皆さんこんちわえむです!
いかがだったでしょうか!
今回は、 [ ib ! ]様からのリクエストでした!
リクエストありがとうございました(⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)🖤
テギというリクエストだけだったので、自分好みにしてしまいました…
ib !さんが望んでいた作品になれば嬉しいです!
次回もリクエストだと思います🎀
それでは、お暇致します。