ある森に歌うことが大好きな 鳥がいました
その鳥は毎日毎日、 早起きをして 決まった時間に鳴きます
鳥は自分の歌声が大好きでした
そして何より歌うことが 心地よくて仕方ないのでした。
ある日の朝
いつもの様に早起きをして 鳥が気持ちよく鳴いていると__
1匹の狼が木の下にやって来て鳥を見上げて言いました。
狼
狼
狼
狼
今まで誰の評価も受けたことの無かった鳥は衝撃を受けました。
今まで自分の歌声が 大好きだった鳥は そんな事を思われているなんて考えもしていなかったのです。
鳥はとても悲しい顔をして 切なく小さな声でポツリと
鳥
と言って
鳥はその日の朝以降、 歌うことをぽっくりと 辞めてしまいました。
そして 鳥が歌うことをやめてから 三日目の朝のこと
1匹のリスが鳥の巣穴に 顔を覗かせ 鳥に話しかけました
リス
リス
リス
鳥は悲しい声で問に答えます
鳥
鳥
リス
鳥
鳥
鳥
鳥
鳥
鳥は暗い巣穴の奥で 目に涙を溜めながら 大きくため息をもらしました
そうするとリスが少し間を開け問いかけました
リス
リス
すっかり落ち込んでしまった鳥は りすに背を向けたまま 肩をすくめて返事を返します
りすは続けました
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
りすは鳥の巣穴の入口に背を 向ける形で座り込むと
空を見上げながら少し間を開け今度は切なそうに続けます
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
リス
少し間を開けた後 りすはそう言い残すと 木下の巣へ帰って行きました。
そして翌日の早朝。
より華やかさを増した、 より優しく明るい歌声が 森に響きわたりました。
そして
鳥の住まう地域は どんな心の病も癒し治す 唄う森として
沢山の動物達の間で有名な 名スポットになり
それから鳥はその歌声で、 沢山の動物達を癒すのでした。
コメント
2件
わあ😖嬉しすぎふ ありがとう...ありがとう🙏😭
遙が創り出す作品はどうしてこう綺麗なものばかりなんだろうって不思議に感じたけど、きっと作者自信の心の清らかさが反映してるんだよね 鳥さん、また歌えるようになってよかった☺️ 次の作品も楽しみにしてます