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今から、5年前
俺は当時、高校3年生だった
友達
友達
アロハ
先輩たちから ご飯に誘われているらしい
先輩たちっていうのは ここの高校の卒業生のこと
元々コイツは 高1の時から先輩たちとよく一緒にいて 俺もたまに混ぜてもらっていた
みんな面倒見が良くていい人たちだし 別に行ってもいいんだけど
アロハ
友達
友達
アロハ
友達
行ってもいい
ただ
ひとつ問題がある
それは
先輩たち含め、コイツも 俺がオメガなのを知らないということ
アロハ
ヒート(発情期)が いつ起こるか分からない時期に差し掛かっていた
だからそれが怖くて 俺は返事を濁していた
友達
友達
アロハ
アロハ
友達
友達
友達
いつの間に電話、?! つーか電話すんの早すぎ
アロハ
アロハ
ま、ご飯だけなら
大丈夫だろ
そう思った
でも
その安易な考えが間違いだった
そして夜
俺たちは繁華街の中を彷徨いていた
アロハ
アロハ
友達
友達
時計を見るともう20時
アロハ
アロハ
友達
友達
友達
母ちゃんに遅くなるって 言っといて良かった
コイツらと遊ぶといつもこうなる
ゲーセン、服屋、カラオケ 連れ回されるのは知ってた
ヒートも大丈夫そうだし とりあえずこのままついて行こう
そう決めた
そして最終的にカラオケにたどり着いた
色々行くけど 基本いつも最後はカラオケ
友達
アロハ
アロハ
歌うならダンスしてた方がいい
だから俺は みんなの歌を聴く係と マラカス、タンバリンで盛り上げる係
そうしてどんどん時間が進んで行った
結構盛り上がったせいなのか 暑くなってきて俺は上着を脱いだ
友達
アロハ
アロハ
友達
友達
友達
アロハ
設定温度を見ると確かに低くて 到底暑くなるような温度設定にはなっていなかった
アロハ
嫌な予感がした
友達
アロハ
アロハ
友達
アロハ
適当な嘘をつく
友達
友達
みんなには悪いけど 今出なきゃ駄目だって本能がいってる
友達
友達
アロハ
アロハ
アロハ
友達
アロハ
アロハ
アロハ
アロハ
俺は足早にそこから離れた
繁華街の人混みの中
俺は早歩きで なるべく人のいない方へと向かう
アロハ
アロハ
ベータはまだしも アルファがいたら終わり
俺はとりあえず静かな場所へと 逃げるように歩いて行った
たどり着いたのは カフェのような コワーキングスペースのような そんなところだった
アロハ
人はあまりいない
少し落ち着こう
そう思った矢先
ドクンッ、!
俺の心臓が大きく鳴った
アロハ
アロハ
想定より早く それは訪れた
そう ヒート(発情期)が起こってしまった
アロハ
苦しい
暑い
熱い
アロハ
繁華街の近くということもあって どんな奴が近くにいるか分からない
誰かに犯されたら… それこそおしまい
アロハ
立ってるのがやっとで 俺は近くの壁に寄りかかる
でも耐えられなくて 俺は壁からずり落ちそうになった
アロハ
…
あれ
気づくと俺は誰かに支えられていた
アロハ
そしてグッと腰を支えられた瞬間
アロハ
ドクドク…ッ
俺はその刺激だけで イってしまった
アロハ
膝がガクガク震えて 泣きそうになる
アロハ
海
誰かなんか分からない
でもその時の俺は
誰かに縋り付くしかなかった
そこからどうやって移動したか
そしてどこに来たのか
俺は覚えていない
でもいつの間にか
俺は誰かと繋がっていた
アロハ
海
アロハ
痛いわけない
むしろ気持ちよすぎて
意識がどっかにいきそう
アロハ
アロハ
海
誰かも分からない人に
俺はなぜこうも求めてしまったんだろう
でもそんな事、どうでもいい
ただ今はもっと
もっと…
乱れて汗だくで 顔はよく見えなかった
けれどあんたは ひどく綺麗だった気がする
快感に身を任せて抱きつけば お前からはすげーいい匂いがして
その匂いがしばらく鼻に残った
俺の髪や首筋、身体 俺の全部を優しく撫でてきたお前のその手を
俺は離したくなかった
アロハ
海
俺を愛しそうに抱きながら
何度も何度も 俺の名前を呼んだ
その声は俺の耳に残ったままで
こんなにたくさんの痕跡を 残していったのに
あんたは噛み跡だけは残さなかった
そして俺の前から消えた
俺の中に小さな命を残して
コメント
14件
見てない間にめっちゃ更新されててびっくりしました! 今回のお話の設定・シチュも最高すぎますし、何より自分好みすぎて😭😭💖 次のお話も楽しみにしてます🥰(急かしているわけではないのでご安心ください😊)