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最近コメントしなくてごめんなさい😭 やっぱり奏雨の言葉一つ一つが丁寧で最高だよぉぉぉ✨ 桃青とかじゃなくて、桃水ペアっていうのがいいね👍🏻 ̖́-︎
この物語はフィクションです ご本人様には一切関係ありません nmmn注意 ペア 桃水 体調不良要素を含みます 苦手な方 地雷な方は自衛をお願いします nmmnという言葉を知らない方は 1度物語を閉じていただき調べてからの閲覧をおすすめします
僕の一日は、車椅子を押すことから始まる
IV
Ⅱ
お迎えをするのも車椅子を押すのも 毎朝すると義務になった
にこやかに微笑む親友の車椅子を押し、通学路を歩く
IV
Ⅱ
IV
毎朝君の笑顔が見れるならと頑張れると心の内でそっと呟く
学校に着くと、グラウンドの前で車椅子を押すのを辞めてと君が口を開く
IV
Ⅱ
IV
Ⅱ
グラウンドから離れ、砂利が混じっていないコンクリートの道まで車椅子を押した
親友のお荷物
家族の恥、邪魔者
心の中では罪悪感の気持ちでいっぱいにしながら親友に微笑む
IV
Ⅱ
勉強をしていないのか顔を青ざめ、 無理矢理笑みを浮かべる彼
小テスト範囲は短いから教えようかと 彼に向き直る
IV
Ⅱ
IV
上履きに履き替え、彼の元まで車椅子を動かした
IV
Ⅱ
手押しハンドルに手を添え、優しい力で車椅子を押す彼に申し訳ない気持ちが込み上げる
彼にお荷物だと思われるのが怖い
教室のドアを開け、教室の中に入り 自席まで車椅子を押す
IV
Ⅱ
車椅子を押すのは、腕の負担が大きいが君の笑顔が見れるならと笑みが零れる
数Ⅱの教科書とノートを鞄から取り出し彼の席の近くに駆け寄った
駆け寄ると学校の準備をし終えた君が 筆箱からペンを取り出していた
IV
君の可憐で甘い声が、鼓膜に優しくスっと耳に入り込む
カリカリっとペンを走らせる音でさえ、心地好くて君が書く文字を目で追う
IV
Ⅱ
Ⅱ
IV
君が嬉しそうに微笑むから、ドキッと鼓動が跳ねてしまう
震えた手でおまじない〜と微笑む君の笑顔は痛々しい
Ⅱ
君の手を握り、震えなくてもここには危害を加える人は居ないよと耳打ちをする
君のほっとした表情を見ると胸がキュッと締め付けられる
車椅子というハンデを背負っている君に何故、皆冷たい視線を向けるのだろうか
小テストを終え御手洗に向かおうと、 廊下まで車椅子を動かす
車椅子なんだから移動しなければ良いのにと周りの声が独りだと良く聞こえる
彼の優しく元気いっぱいな声が聞こえないと不安と緊張で胸が締め付けられた
IV
カラカラと車椅子のタイヤとクラスメイトの冷ややかな視線と笑い声が廊下に響く
IV
トイレのドアを閉める時に、誰の姿が見えないことを目視で確認する
IV
誰も居ないことを確認し、ほっと胸を撫で下ろす
手摺を持ち、転ばないように気をつけながら車椅子から立ち上がる
移動とトイレ以外は、自力でしようと 彼には無理を言って一人で行動をしている
IV
長時間立つことに慣れて居らず、 手摺を持つ手を緩めると体がフラつく
IV
乱れる呼吸を整え、体勢を立て直しつつ便座に座り込む
IV
トイレを済ませ、便座から立ち上がろうにも手摺を持つ手が震えてしまう
IV
車椅子を足で引き寄せ、車椅子に座り込み、扉に手をかける
浴びせられた水は冷たく、背筋が震える
IV
扉の向こう側ではケラケラと笑う生徒達の笑い声が聞こえる
慣れた声にも呼吸が苦しく吐き気が込み上げてくる
IV
吐き気を抑えつつ扉を横にスライドし、生徒の横を通り過ぎる
早く彼の元に戻らないと
その一心で、車椅子を押す力を強める
IV
乱れる呼吸を無視し、彼の元に車椅子を動かした
かららとタイヤの音でさえも今の自分には不必要な音
からからっと車椅子の音と共に、冷や汗が溢れる
IV
Ⅱ
IV
Ⅱ
抱き締める彼の温かさに不安の糸が解けたのか涙が瞳から溢れる
安堵と少しの不安が、怖くて涙が止まらない
IV
Ⅱ
投げかける言葉や仕草が優しくて、 頬から伝う涙を拭う
Ⅱ
IV
Ⅱ
IV
無力で役立たずの自分に呆れず彼は、 頭を撫でる
授業を終え、車椅子越しに見る彼の表情は眩しく視線を奪われる
IV
IV
Ⅱ
お礼を言うと彼は、ないちゃんも頑張ったよと優しい言葉をかけてくれた
彼なりの言葉にじんわりと心が暖かくなる
IV
彼に頭を撫でられると嬉しくて頬が緩む
もっと撫でてと笑みを浮かべると、 彼は仕方ないなぁ〜と頭を撫でる
IV
Ⅱ
IV
もっともっと頭を撫でてと頬を彼の手に擦り付ける
Ⅱ
Ⅱ
IV
欲しがりの子供なりに腕を広げ、彼を困らせる発言をする
IV
Ⅱ
IV
Ⅱ
何をして欲しいのか分からない彼は、 キョトンと首を傾げる
IV
真剣に違うよと口にすると、彼は察したのか…弱い力で抱きつく
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IV
Ⅱ
IV
駄々をこねるなら可愛いくしようと 彼の前でだけ素直に甘えられる
IV
服の裾を掴みお願いと再度口にし、 彼の手に口付ける
Ⅱ
IV
渋る彼にお願いと何度も口にし、上目遣いで彼を見つめた
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Ⅱ
IV
彼から貰えるご褒美が嬉しくて、普段の猫撫で声から素の声に戻ってしまう
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Ⅱ
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風に吹かれカラカラと車椅子の車輪が前に進む
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買った野菜類を冷蔵庫にしまった後、本を読む君に近づいた
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声を掛けると肩を震わせながら猫目の目が大きく見開く
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Ⅱ
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本を傾けながらにこりと微笑む君は 可愛らしくて笑みが零れる
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Ⅱ
IV
恥ずかしそうに制服の袖で顔を隠す 君の顔が見たくて顔を覗き込む
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Ⅱ
IV
Ⅱ
IV
手押しハンドルを掴み、車椅子を押すと申し訳なさそうに頬を緩ます
明るく朗らかに無理をして笑う姿を見ると苦しくて胸が締め付けられた
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IV
Ⅱ
IV
IV
Ⅱ
一人暮らしの彼の家で食事をするのが 密かな楽しみだ
席に着いた彼が、食事の挨拶を済ませ 用意された食事を口に運ぶ
IV
Ⅱ
食事をする時は、彼はじっと見つめ 何かを言ってほしそうに微笑む
IV
Ⅱ
用意された食事を平らげ食事の挨拶をする為に、手を合わせる
IV
Ⅱ
Ⅱ
IV
Ⅱ
IV
お風呂が沸くまでの時間は彼の部屋で過ごす事が多い
読書 昼寝 勉強などやる事は限られているが彼と過ごせるなら待ち時間も苦ではない
IV
今日は彼に与えられた本を読み、時々どんな内容が書かれているのか彼が猫のように甘えてくる
Ⅱ
IV
彼が抱き着くとふわりと柔軟剤と彼特有の甘い香り
抱きつかれるといつも距離の近さに緊張してしまう
彼の力の強さや体格差に苦労はするが 彼とは良い友情関係が築けていると思う
彼の頭を撫で、ページを捲り内容を読み進めると風呂が沸いたのを知らせる明るい音楽が部屋に響く
風呂の音楽が鳴り終えるとくっついていた彼が耳元に甘い声で囁く
Ⅱ
IV
お願いすることが恥ずかしくて頬を膨らませると、彼がなぜか得意そうな表情をしている
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IV
Ⅱ
IV
面倒を見てくれる彼には申し訳ないが 彼の変態発言を見過ごす訳にはいかない
IV
Ⅱ
水着に着替え、サイズが間違っていないか頭上から足先に視線を向ける
視線を向けると君は恥ずかしそうに頬を赤らめ見るなと口にする
Ⅱ
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IV
Ⅱ
タオルで顔を隠す君が可愛らしくて顔を見る為にタオルを退かせるのに数時間かかってしまう
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IV
Ⅱ
IV
Ⅱ
涙を堪え髪を洗う為に蛇口を捻り、シャワーの水を髪に当てる
鮮やかな桃色の髪にシャンプーをすると気持ちいいのか眠たそうに途切れ途切れに言葉を紡ぐ
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Ⅱ
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Ⅱ
気持ち良さそうに寝息を立てる程気を許して貰えている事が嬉しい
君の体も髪に触れる事も許して貰えることがとても嬉しい
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Ⅱ
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Ⅱ
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体は見るなと言うのに出ていこうとすると行かないでと涙目で訴え、話し相手になってと駄々をこねる
そんな君も可愛らしくて体を洗う間、 君と今日あった出来事を話すのが日常になりつつある
IV
Ⅱ
お風呂に出る前に、桃色の紙にヘアートリートメントを付け櫛で髪を梳く
絡まないように力加減をし、君の砂糖菓子のように甘い声を耳にする
入浴の世話も君との会話も甘ったるくて鼓動が跳ねる
Ⅱ
IV
お風呂からあがった彼に近付き、彼の体を抱き締める
抱き締めると自分と同じ香りが甘く香る
IV
Ⅱ
IV
今日のご褒美をと彼は、優しく唇を重ねる
彼なりの優しい口付けと甘い香りに頭がクラクラする
IV
部屋には唇を重ねるリップ音とお互いの吐息の音
恥ずかしくて気持ちよくて赤く蕩けた瞳の私を彼は満足そうに見つめる
IV
唇を離し、太腿に唇を当てる彼の瞳も仕草も恥ずかしくて目を逸らす
IV
Ⅱ
IV
赤く腫れる太腿を彼は、所有物の証だと周りに見せ付けるように印を付ける
彼なりの独占も愛情表現も恥ずかしいけれど、頬が真っ赤に色付く
IV
顔を見たくなくて恥ずかしさを隠すように彼を罵る
罵りの言葉は、泡のようにぽんぽんと多く頭に浮かぶ
IV
思いつく言葉は幼女じみた語彙力のない言葉ばかり
彼に恥ずかしがってることを知られたくなくてクッションで顔を隠し、罵る
Ⅱ
IV
その自信はどこから湧いてくるのか 分からないけれど彼は真っ直ぐ私を見詰める
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Ⅱ
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彼の表情を見ると、恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまう
恥ずかしくて俯くと意地悪な彼は、 私の顎を掴み顔を上げさせる
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Ⅱ
中々言わない私に痺れを切らしたのか 唇を重ね、私の体に触れる
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Ⅱ
IV
髪を撫で、可愛いねと囁く彼の声が脳が痺れる程甘美な響きを持つ
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Ⅱ
IV
Ⅱ
頬に口付けると彼は、私と目線を合わせる為に、しゃがみこむ
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Ⅱ
車椅子から体を持ち上げ、彼のベットに下ろされる
IV
Ⅱ
Ⅱ
IV
彼の優しさも私を虐める捻じ曲がった性格も上手く拒めない
彼に顔を近づけられるとドキドキして 目を逸らす
こういう行為を好き避けって言うんだっけ…?
私は、きっと素直になれないし彼に素っ気ない態度を取ってしまう
けれど、私は彼に溺れてしまう
甘くて虐められるこの時間が生活が、凄く幸せ
それはきっと
君が居るから好きなんだよ