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テラーノベル(Teller Novel)
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ミステリーショップ前

リン

ふっふっふっ〜

リン

当たりが出たらもう一つ!

リン

考えた人天才じゃね?
さてさて…

ビリッ

ビリッ!

セベク

くっ……またやってしまった

セベク

大体このリボンも粘土も軟弱過ぎるのだっ!

セベク

も、もう一度…

リン

……何してんの

セベク

なっ!!!

セベク

急に現れるな人間!
ゴーストか貴様は!

リン

いや、どっちだよそれ…

リン

で、何してんだよセベク

セベク

貴様には関係ない!

リン

…あれ、もしかしてさっきミステリーショップ行った?

セベク

だったら何だというのだ

リン

今日誕生日なの?

セベク

何故知っている!?
貴様、腹ばかり鳴らしているだけだと思っていたがっ

リン

サムさんが言ってたんだよ
さっき来た小鬼はハッピーボーイだって

セベク

何故知っているんだ侮れん…

リン

で、何してんだって

セベク

あ、おい!許可無く横に座るな!

リン

……額縁
いや、フォトフレームか

リン

の、周りにぐちゃぐちゃなリボンやら何やら

セベク

〜〜〜〜!

セベク

何度も言う!貴様には関係ない!さっさと消え失せろ!

リン

あー、飾り付けたい訳ね

セベク

なっ!

リン

粘土で何か作る気でもいたのか

リン

牛?

セベク

ガーゴイルだっ!!!

リン

…おぉ

セベク

…埒があかないな
仕方がない、心して聞け人間!

リン

うん、ツノ太郎がどうした?

セベク

貴様ーーー!!

セベク

若様に対してその呼び名をぬけぬけとっ…
と言うか、何故分かった!?

リン

セベクがなんかやってるなんてもう確定じゃん

リン

しかもガーゴイルってダメ押し過ぎ

セベク

……

セベク

ただのフォトフレームでは申し訳ないだろう

セベク

これを若様の前に出しても恥ずかしくない物に仕立て上げているのだ

リン

それで……ん?

リン

今日お前の誕生日だろ
何かおかしくないか?

セベク

はっ、考えの浅い人間だ!

セベク

よく聞け…

セベク

確かに今日は僕の誕生日だ

セベク

そして誕生日とは何だ!
答えてみろ、人間!

リン

え、生まれた日で、それを祝ってもらう日!

セベク

違うっ!!!

リン

(キーーン!)

セベク

誕生日とは感謝する日なのだ

リン

あー、親に、産んでくれてありがとうって奴か

セベク

違うっ!!!

リン

違うの!?

セベク

産まれた事により、若様のお側に置いていただき感謝致します…

セベク

の、日だ!!!

リン

何か無理ないか!?

セベク

やかましいぞ!とにかく僕は若様に感謝の意を伝えなくてはいけないのだ。今日!

リン

……はぁぁ

セベク

さぁもう行け!
僕は忙しい!

ガサガサガサ

セベク

…おい、何をしている

リン

手伝うよ

セベク

要らぬ世話だ!僕1人でやるからこそ意味が…

リン

絶対間に合わないと思うけど?

セベク

むぅ!

リン

今日渡さないと意味無いんだろ?それに、、

セベク

そ、それに?

リン

ソレの分しか手伝わないよ

セベク

ソレ…これか?店主が誕生日だからとくれた菓子

リン

俺もさっき買ったんだけど
悔し過ぎてさ

セベク

は?

リン

俺はそれが欲しいが為に勝手に手伝う

セベク

意味が分からん…

セベク

しかし…確かに今日若様にお渡ししたい…

リン

どう?

セベク

くっ…

セベク

分かった

セベク

特別に手伝わせてやろう!
だが少しだけだ!少々の雑務だけだ!

セベク

99%は僕が作るからな!

リン

さ、さっさとやろうぜ

セベク

仕切るな!人間!

………………

リン

結構器用なんだなセベクって

セベク

当たり前だ当然!

リン

ただ色のセンス無いわ
こっちが良い

セベク

なっ!………くっ、確かに

セベク

セベク

どうだリン!この牙の鋭さ!

リン

あ、めっちゃ良い案でた

セベク

おい、ちゃんと見ろ!

リン

……

リン

ちょい休憩
さっき試供品貰ったんだよ

リン

コーヒーと紅茶、どっちする?

リン

俺は…こうちゃ…

セベク

僕はこうちゃに…

リン

ん?

セベク

ん?

リン

あー、苦手だったのか?

セベク

だ、断じて違う!
僕はブラックコーヒーしか飲まない程のコーヒー派だ!

リン

…へぇ

セベク

……

リン

あ、そういや俺これ飲んだ事あるわ

リン

「新しい駄菓子は即チェック即レポ!これ常識ですからw」

リン

駄菓子じゃねぇけど、イデアルール大切

リン

ほらよっ

セベク

何をブツブツとっ!
それに僕はコーヒーでいいっ

ゴクッ

リン

あ、もう飲んだけど変える?

セベク

お、お前が飲んだ後飲むなどっ!!破廉恥か貴様!!

セベク

仕方ない、今日は紅茶の気分だからなっ!

リン

(破廉恥て…)

リン

…………

セベク

………もう少し、こぅ…

セベク

………

リン

これで、、

セベク

よ、ようやくっ…

リン

できっ

セベク

できたぁぁぁぁぁぁ!!!

セベク

出来たぞ!リン!!

リン

良い感じじゃん(キーン)

セベク

さ!早く寮へ帰って…
若様ーーーーー!!!

ダダダダダダ

リン

え!

リン

おーーい!セベクー!

リン

駄菓子……

………………

ディアソムニア寮

マレウス

僕に?今日はお前の誕生日だろう

セベク

ですからですっ!この世に生を受けたこの日があるからこそ若様のお側にいられるのですから!

リリア

『セベクらしいがトンデモ理論じゃの』

シルバー

『聞こえますよ、親父殿』

マレウス

分かった、お前の気持ち受け取ろう

セベク

わ、わかさまぁ…

マレウス

これは、僕の肖像画をフレームに…手作りか?

セベク

はい!
お恥ずかしながら自作の若様肖像画と、若様のお好きなガーゴイルなどをあしらったフォト…

マレウス

ん、どうした?
良く出来ているぞ

セベク

いえ、あ、あの……

セベク

……

シルバー

?セベクどうした

セベク

ぬぁぁぁぁぁぁ!!!

リリア

何じゃ何じゃぁ!!

セベク

僕はっ、僕はぁぁぁ!

翌日:ミステリーショップ横

リン

腹が減りましたなぁ…

リン

グリムのやつ、一人だけ草むら行きやがって

リン

「美味い葉っぱをみつけたんだぞ〜」ってバカやろう!

リン

良い事ないかと思って来てみたけど…帰るか

セベク

待て人間

リン

あ、セベクじゃん

セベク

僕は約束を反故したりしないのでな!

スッ

リン

あ!昨日の駄菓子!
サンキュー!

セベク

リン

で、どうだった?ツノ…若様はよ?

セベク

……

……………

マレウス

『手伝ってもらった?人の子に』

リリア

『何が問題なんじゃ?』

セベク

『問題しかありません!僕の感謝を伝える為だったのに、人間に手伝ってもらったものを…若様にっ!』

シルバー

『セベク、リンとマレウス様は顔見知りだろう』

セベク

『うるさい!シルバー!』

セベク

『うぅ…』

マレウス

『セベクよ』

セベク

『!は、…はい』

マレウス

『僕は怒っている様に見えるか?』

セベク

『い、いえ…むしろ』

マレウス

『ああ、喜んでいる』

マレウス

『僕への気持ちを込めて二人で贈り物をした事、そして』

セベク

マレウス

『今日の誕生日、
セベク、お前も特別な経験をしたのではないか?』

リリア

『くふふっ、確かにのぅ
セベクが誰かと一緒に工作などまぁ…』

シルバー

『貴重な経験ですね』

マレウス

『だから僕も嬉しい
改めて伝えよう』

マレウス

『ハッピーバースデー、セベク』

リリア

『ハピバじゃっ!』

シルバー

『誕生日おめでとう、セベク』

セベク

『う、うぅぅぅぅ……』

…………………

セベク

(とてもコイツには言えん!)

セベク

まぁ、殆ど僕が作ったとはいえ若様も褒めておられたぞ

セベク

喜べ人間!

リン

あー、もうたべちゃっていいよなっ!今でも夜でも一緒!

セベク

聞け!

リン

なぁセベク知ってた?

セベク

何がだっ!

リン

この駄菓子、くじ付きなんだけど、結構引きが固いんだよなぁ、、

セベク

(固い?ふん、軟弱者め!)

セベク

(そうだ、コイツが手伝ったのも菓子が欲しかったからだけではないか!)

セベク

(僕が非に感じる事など何も!)

セベク

(非は…無い、が…)

セベク

……

セベク

おい、人間

リン

……

セベク

聞いてるのか全く…
おいっ!

セベク

リン!!

リン

なぁセベク

セベク

!!

リン

これを食べるのは俺だけど、貰ったのはお前だから

リン

この結果はセベクのもんだ

セベク

ふ、ふん!そんな子供だましが何だと言う!

リン

さぁ!開ける時は一発で!
行くぜっ!!

グイッ!

セベク

んおっ!引っ張る、な…

リン

…え

セベク

…あ

うぉぉぉぉぉぉ!!

ツイステ夢小説〜監督生とヴィランズ達〜

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