黛灰
私が愛を語るのなら
剣持刀也
その眼には如何どう、映像うつる?
叶
詞ことばは有り余るばかり
長尾景
無垢の音ねが流れてく
甲斐田晴
あなたが愛に塗まみれるまで
葛葉
その色は幻だ
加賀美ハヤト
ひとりぼっち、音に呑まれれば
黛灰
全世界共通の快楽さ
剣持刀也
つまらない茫然に溺れる暮らし
叶
誰もが彼をなぞる
長尾景
繰り返す使い回しの歌に
甲斐田晴
また耳を塞いだ
葛葉
あなたが愛を語るのなら
加賀美ハヤト
それを答とするの?
黛灰
目をつぶったふりをしてるなら
剣持刀也
この曲で醒ましてくれ!
叶
誰も知らぬ物語
長尾景
思うばかり
甲斐田晴
壊れそうなくらいに
葛葉
抱き締めて泣き踊った
加賀美ハヤト
見境無い感情論
黛灰
許されるのならば
剣持刀也
泣き出すことすらできないまま
叶
呑み込んでった
長尾景
張り裂けてしまいそうな心があるってこと、
甲斐田晴
叫ばせて!
葛葉
世界があたしを拒んでも
加賀美ハヤト
今、愛の唄 歌わせてくれないかな
黛灰
もう一回 誰も知らないその想い
剣持刀也
この声に預けてみてもいいかな
叶
あなたには僕が見えるか?
長尾景
あなたには僕が見えるか?
甲斐田晴
ガラクタばかり 投げつけられてきたその背中
葛葉
それでも好きと言えたなら
加賀美ハヤト
それでも好きを願えたら
黛灰
ああ、あたしの全部に その意味はあると――
剣持刀也
Pick me up, pick me up, again.
叶
Pick me up, pick me up, again.
長尾景
ねえ、愛を語るのなら 今その胸には誰がいる
甲斐田晴
こころのはこを抉こじ開けて さあ、生き写しのあなた見せて?
葛葉
あたしが愛になれるのなら 今その色は何色だ
加賀美ハヤト
孤独なんて記号では収まらない
黛灰
心臓を抱えて生きてきたんだ!
剣持刀也
ドッペルもどきが 其処そこいらに溢れた
叶
挙句の果ての今日
長尾景
ライラ ライ ライ
甲斐田晴
心失なきそれを 生み出した奴等は
葛葉
見切りをつけてもう
加賀美ハヤト
バイ ババイ バイ
黛灰
残されたあなたが この場所で今でも
剣持刀也
涙を堪えてるの
叶
如何どうして、如何どうして
長尾景
あたしは知ってるわ
甲斐田晴
この場所はいつでも
葛葉
あなたに守られてきたってこと!
加賀美ハヤト
痛みなどあまりにも慣れてしまった
黛灰
何千回と巡らせ続けた 喜怒と哀楽
剣持刀也
失えない喜びが この世界にあるならば
叶
手放すことすら出来ない哀しみさえ あたしは
長尾景
この心の中つまはじきにしてしまうのか?
甲斐田晴
それは、いやだ!
葛葉
どうやって この世界を愛せるかな
加賀美ハヤト
いつだって 転がり続けるんだろう
黛灰
ねえ、いっそ
誰も気附きづかないその想い
誰も気附きづかないその想い
剣持刀也
この唄で明かしてみようと思うんだよ
叶
あなたなら何を願うか
長尾景
あなたなら何を望むか
甲斐田晴
軋んだ心が 誰より今を生きているの
葛葉
あなたには僕が見えるか?
加賀美ハヤト
あなたには僕が見えるか?
黛灰
それ、あたしの行く末を照らす灯あかりなんだろう?
剣持刀也
ねえ、あいをさけぶのなら
叶
あたしはここにいるよ
長尾景
ことばがありあまれどなお、
甲斐田晴
このゆめはつづいてく
葛葉
あたしがあいをかたるのなら
加賀美ハヤト
そのすべてはこのうただ
黛灰
だれもしらないこのものがたり
(みんな) またくちずさんでしまったみたいだ







