美彩
ん?なにこれ...?
美彩
手紙?
母
美彩へ。
母
お母さんは遠くへ行きます。
母
辛いと思うけど、これからは美彩1人で生きてください。
母
もしも美彩を救ってくれる人がいたら、美彩もその人に優しくしなさい。
母
じゃあね。
母
お母さんより。
美彩
え...
美彩
やだよ…
美彩
16歳1人で、どう生きていけばいいの...
美彩
お母さん。
美彩
私バイトたくさんして、お母さんを迎えに行くからね…
私は目の前にあった5000札1枚を握りしめた。
きっとお母さんが置いていってくれたんだろう。
美彩
よし...。
美彩
今までお世話になりました。
今までお世話になった自分の家に一礼して私は前進した。
美彩
ありがとう、お母さん。
季節はもう冬。
少し厚手のコートを着てるけど、普通に寒い。
美彩
ぅ...
風邪気味だった私はその場にしゃがんでしまった。
優
あ、あの。
優
大丈夫...ですか?
美彩
え、あ
美彩
大丈夫です。
優
あの君。
優
大荷物だけど...
美彩
あ、これは…
優
もし辛いなら、俺の家来ます?
美彩
え?
優
あ、いや...
優
無理にとは言わないけど…
美彩
もし
優
?
美彩
もしよかったらお願いしたいです。
優
ん。
優
ありがとう。
優
じゃあ、行こうか。
優
歩ける?
美彩
はい。
美彩
歩けます。
優
ふらついてる。
優
はい。
美彩
あ、ありがとうございます。(優しいな…手も貸してくれるなんて...。)
優
歩いてすぐだから、頑張ろう。
美彩
はい。
優
着いたよ。
美彩
わぁ…
美彩
大きい…
優
そうかな?笑
美彩
私の家に比べたら…
優
そっか。
優
はい、入って。
美彩
ありがとうございます。
美彩
お邪魔します。
優
違う。
美彩
え?
優
君は今日からここに住むの。
優
ただいま。
優
でいいんだよ。
美彩
え、いいんですか?
優
もちろん!!
美彩
あ、ありがとうございます!!
優
いいえ!!
優
暖房つけるから、待っててね。
美彩
はい。
暖かい。
優
よし。
優
自己紹介から行こうか。
美彩
そうですね。
優
俺は優。
優
美山優。20歳。
優
よろしくね。
美彩
よろしくお願いします。
美彩
浜野美彩です。16歳です。
美彩
よろしくお願いします。
優
よろしく。
優
この家に住むにあたって、ルールがいくつかあります。
優
1.敬語をなくすこと。
優
2.悩みや辛いことなどがあったら、すぐに相談すること。
優
分かった?
美彩
分かった!
優
よし。
優
あ、後。
優
お互い名前で呼び合うこと。
優
呼び捨てでね。
美彩
うん。
美彩
分かった。
続きます。
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