ケイ
ここだ
二神 翠華
明らかに空気が
悪そうだね
悪そうだね
世冴 遥
あら、あちらに
立て札がありますわ
立て札がありますわ
多瑠斗 苺子
見てみよう
一、この村では村長の 命令は絶対である
ニ、何があっても村長に 逆らってはいけない
妻
おやめください!
妻
夫は風邪を
ひいているのです!
ひいているのです!
村長
そんなことワシには
関係ない!
関係ない!
村長
ワシの為に働くのだ!
夫
だっ、大丈夫さ
夫
村長様の命令は絶対、
だからな
だからな
妻
あなた……
村長
無駄話をしてないで
畑へ行け!
畑へ行け!
夫
わかりました……
黑裂 槐
なんだよあれ……
黒山 亜随
体調悪い人を無理矢理
働かせるなんて
働かせるなんて
潟 藍猫
許せません……!
伊縫 宇美
制裁が必要なようね
二神 翠華
いっちょやって
やりますか
やりますか
伊縫 理久
二人共落ち着けって
後城 徳葉
一度奥様に話を
聞いてみましょう
聞いてみましょう
多瑠斗 苺子
すみません、ちょっと
良いですか?
良いですか?
妻
えっとあなた方は?
ケイ
はじめまして、
旅の者です
旅の者です
妻
そうですか……
黑裂 槐
俺達さっきのやり取り
見てたんだけどさ
見てたんだけどさ
世冴 遥
どういうことか詳しく
聞かせていただけない
かしら?
聞かせていただけない
かしら?
妻
それは……できません
潟 藍猫
もしや刑罰が
あるのですか?
あるのですか?
妻は迷った末に小さく頷いた。
二神 翠華
なるほどね
二神 翠華
やっぱあの村長倒そう
妻
え……?
村長
ワシをどうするって?
妻
そ、村長……
村長
ワシに不満が
あると言うのか?
あると言うのか?
妻
……ありません
村長
ならば何故この余所者は
ワシのことを『倒す』
などとほざいておる?
ワシのことを『倒す』
などとほざいておる?
妻
そ、それは……
二神 翠華
それは私が勝手に
言ってるだけ
言ってるだけ
二神 翠華
この人は関係ない
村長
ならばワシに逆らうのは
やめてもらおうか
やめてもらおうか
二神 翠華
嫌だね
村長
なんだと?
黒山 亜随
ちょっと翠華、
どういうつもり?
どういうつもり?
二神 翠華
私さ、自分の心には
結構正直なんだよね
結構正直なんだよね
村長
それがどうした
二神 翠華
でもこの村の人達は
それができない
それができない
二神 翠華
なんでだと思う?
村長
そんなことワシに聞くな
二神 翠華
あっそう
二神 翠華
やっぱ倒すしかないね
伊縫 宇美
ちょっと待ちなさい
伊縫 理久
さっきから変だぞ?
後城 徳葉
どうしたん
でしょうか……
でしょうか……