村長
この村では
ワシが全てだ!
ワシが全てだ!
村長
それ以外は認めん!
二神 翠華
そういう人がいるから
自分を偽る人が
出てくんの
自分を偽る人が
出てくんの
二神 翠華
見てよこの人、
恐怖に震えてるでしょ?
恐怖に震えてるでしょ?
二神 翠華
村長以前に一人の人間
として間違ってるよ
として間違ってるよ
村長
若者が偉そうに!
村長
ワシの何がわかる!
二神 翠華
わかんない
二神 翠華
だから教えてよ
二神 翠華
これ、本当に村長が
望んでたこと?
望んでたこと?
村長
そ、それは……
二神 翠華
圧力のせいで
自分自身を偽らなきゃ
いけないなんて、
そんなの私は
絶対に嫌!
自分自身を偽らなきゃ
いけないなんて、
そんなの私は
絶対に嫌!
村長
なっ、この光は
まさか……
まさか……
二神 翠華
……悪しき力よ、
我が手にある忠の石を
もって成敗致す
我が手にある忠の石を
もって成敗致す
二神 翠華
いでよ、煙波縹渺!
翠華が唱えると薄紫色の煙が 出現し、村長を取り囲んだ。
村長
よ、よせ!
村長
ワシは悪くな――
うぁぁぁぁっ!!
うぁぁぁぁっ!!
黑裂 槐
容赦ねぇ……
伊縫 宇美
これ大丈夫かしら
伊縫 理久
流石に心配になるな
黒山 亜随
咳ヤバそう
潟 藍猫
喉が心配になります
世冴 遥
見ていて少し
苦しいですわね
苦しいですわね
ケイ
傍から見ると
こんな感じだったんだな
こんな感じだったんだな
多瑠斗 苺子
そうだよ〜
煙が消えたと同時に、 村長は倒れ込んだ。
妻
村長様!
陰で様子を見ていたらしき 村人達が集まってくる。
村人A
大丈夫ですか!
村人B
おいお前、
村長様に何をした!
村長様に何をした!
二神 翠華
少し待てばわかるよ
村長
……ん?
村長
ワシはいったい何を
しておった……?
しておった……?
村人A
大丈夫ですか村長様!
村長
うーむ、何か悪い夢を
見ていたような……
見ていたような……
村長
ところで、皆集まって
どうした?
どうした?
村人B
元の村長様に戻ったぞ!
村人A
今日は宴だな!
村人B
お前、さっきは
悪かったな
悪かったな
二神 翠華
いいよ別に
後城 徳葉
ちょっとさっきから
なんですか!
なんですか!
後城 徳葉
天人様に向かって
その口のきき方は!
その口のきき方は!
村人A
て、天人様……?
村人B
そうか天人様直々に
この村を救いに来て
くださったのだな!?
この村を救いに来て
くださったのだな!?
二神 翠華
まぁ否定はしないかな
伊縫 理久
いや違うだろ
伊縫 宇美
ちゃんと否定
しなさいって
しなさいって
二神 翠華
いいじゃん面倒だし