夢追
……ハァ
加賀美
あのー、夢追さん
加賀美
さっきからすごいため息ついてますけど、大丈夫ですか?
夢追
ん〜どうだろう
夢追
俐希が大人しくしてれば僕としても胃が痛くならずに済むんだけどね
夢追
2人に迷惑かけてないと良いけど
加賀美
それはこちらの台詞でもあるんですよねぇ
2人)ハァ
加賀美
まぁでもそれはそれで良いかもしれませんけどね
加賀美
あの頃と違い、今が楽しそうですから
夢追
ま、そうだね
白虎様、今年の贄で御座います
宮の入口からそう声が聞こえた
加賀美
こんなことをせずともわたくしはこの土地の繁栄に力を注いでいますけどねぇ
人の気配がなくなったのを確認し、 贄と呼ばれるお供え物を夢追さんが 取りに行ってくださった
夢追
ハヤト……
加賀美
ありがとうございます、夢追さん
加賀美
あれ、今回のは大きい箱ですね
前回のものと比べると段違いに大きい
お供え物が大きいほど民が困っている ことだと何度目かの時に気づいた
それ程までに何かあったのだろうか
夢追
……中をみたら分かるよ
加賀美
分かりました
箱を開けると夢追さんの 声色と表情の理由が判明した
箱の中には2人の少女が入っていた
これにはわたくしも
加賀美
……はぁ!?
そう声を上げるしかなかった
加賀美
とりあえずお茶とお茶菓子でもいかがですか?
夢追さんには頼み事をしたので そう言って準備をして戻ってくると 2人は頭を下げていた
加賀美
な、なにを!?
2人)お初にお目にかかります、白虎様
夜見
私は夜見レナと申します
葉加瀬
私は葉加瀬冬雪と申します
加賀美
夜見さんと葉加瀬さんですね
加賀美
ひとまず頭を上げてください
2人の少女はそろって頭を上げる
何かを覚悟したかのように、 ひどく緊張した面持ちで
加賀美
どうぞ、こちらへいらしてください
2人の少女、夜見さんと葉加瀬さんは 恐る恐るといった感じでこちらへ来た
加賀美
お口に合えばいいのですか……遠慮なく召し上がってください
2人)は、はい
2人)!!
葉加瀬
これ美味しいね!夜見!!
夜見
うん……初めて食べた
何とも微笑ましい光景であろうか
ニコニコしながらその様子を見ていると夢追さんが帰ってきた
夢追
ハヤト(手招き)
夢追
調べ終わったよ
夢追
今回送られてきた少女は前回のお供え物と同じ扱いで
夢追
いわゆる、生贄ってやつだね
加賀美
生贄……






