君だけは渡さない

俺はY.S.Kが大好きだ

こうやって笑顔で俺の名前を返してくれる

こんなに楽しい学校生活があるのかと疑える程に幸せだった

そう、幸せだった

今はこの後輩R.U.Rが来てからずっと俺からあにきが取られる

最初は少し生意気な後輩程度にしか思ってなかった

しかし最近の行動はおかしい

俺があにきに話しかけるタイミングでR.U.Rも話しかけるのだ

しかも偶然とは言えない位の頻度で起こる

そんな事と思われるだろうが俺にとってはマジで辛い

毎日嫉妬のしっぱなしで狂ってしまいそうだ

そんなある日

今日は珍しく邪魔も入らずにあにきに話しかける事が出来た

俺は気付いてしまった

彼の首筋にある真っ赤なキスマや噛み跡

こんな事する犯人はあいつしか居ない

予想は的中

このキスマ等の正体はR.U.Rだ

あにきがキスマとかそういうのを隠さない訳が無い

つまりあにきが寝てる時につけた？

そこでタイミング悪くあいつが邪魔してきた

俺は見逃さなかった

あいつが俺を見て笑っていたのを

I.Fside〜end〜

人生はなんてイージーモードなんだろう

先生に媚び売れば優等生の仮面をゲット出来るし

少し女の子に優しくすれば 勘違いする馬鹿な女がうじゃうじゃと現れる

そして何よりも楽しいのは人の物を奪う事

大切な物を奪われたあの間抜けな表情って 何よりも好きなんだよね

そんな感じで何不自由無く毎日過ごしていたある日

うちの学年では有名なI.F先輩が 誰かに笑顔で話している場面に遭遇した

どうやら噂のI.F先輩の好きな人

名前はY.S.Kだったはず

俺は次のターゲットを決めた

次のターゲットは

Y.S.K先輩

人の大切な物を奪うのは最高に気持ちがいいからね♡

まずはI.F先輩に近づけないよう、なんの用事もないのに 話し掛けるようにした

最初の二・三回は先輩も我慢していたが 四・五回目からは俺に敵対視し始めた

あの悔しさと悲しさが混ざった顔が俺は大好きだ♡

先輩は俺の胸ぐらを掴んできた

勿論移動教室なんて嘘だ

さて、先輩は気付けるかな？

俺とY.S.Kの

昨日の夜の出来事に♡

さぁ、次のターゲットは誰にしようかな？

言い訳Time