Ｎ極とＮ極… 越えられない壁

鏡に向かって少しポーズをとったり、髪型をチェックしたりしながら呟いた

鏡の中に映る俺は、動画でも撮影すんのかってレベルでヘアメしてあるし、服も持ってる中で1番のスタイル良く見えるヤツだったりする

気持ちが通じ合うはずのない相手

自他ともに女好きだと言っているニキに、こんな想いを抱いても不毛なだけ……

カッコイイ相棒でいたい

リスナーにニキしろ尊いって言われ続けるくらいがいい

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ガチャっ

そう言って、手に持っていたコンビニ袋を持ち上げた

いつものやり取りが楽しい

ニキをリビングに通して、ソファに座らせた

ふと、ニキに見られているのに気づいた

スっと目を細めて俺を見てくるニキの視線が、なんだかいつもと違うように感じた

サッと俺との距離を詰め、至近距離で見つめられて息が止まった

目を逸らしながらちょっと離れる

そういって、元の位置に戻るニキをみて、少し安心した

あんな距離にいられたら、キスでもしてしまいそうになる

照れて笑うニキが、可愛く感じた

そこからは取り留めない話をして2人ですごした

仕事のこと、次出す動画のこと……

いつもdiscordで話してるような内容ばかりだったが、顔を合わせて話すのが楽しかった