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凄!このアプリでこんなに映画みたいにするの才能でしかないすご
待って好き ! 内容深すぎて涙出てくる なんか本当に映画したいな感じでめたんこ続き気になる!
あ、やばい…😭 泣ける、😭 なんでここまで、感動するんだ、😖💧 次回も、絶対みます!!
かのん
かのん
かのん
かのん
かのん
かのん
ピビーーーッ ! ! 試合終了 ! !
冴
凛
潔
蜂楽
冴
冴
潔
蜂楽
蜂楽
凛
潔
凛
冴
冴
凛
潔
地方大会、地区大会ダブル優勝
今シーズンゴール数2人合わせて12点
” 若き天才 ”
それが俺たちに着いた名だった
” 天 才 ” 他のみんなよりも秀でた才を持つもの 生まれ持ったそういう才能をもっているもの
このあだ名も、嫌ではなかった
兄ちゃんと一緒に、2人で最強だと飾られることが嬉しかった
兄ちゃんの隣にいても良いのだと思わせてくれていたから
潔
蜂楽
冴
蜂楽
潔
凛
冴 s i d e
俺は走るのが好きだ
みんなで笑って、競って、ふざけて、。 時に怒られて
馬鹿なことやってるけど、その時間が俺にとって何よりも楽しかった
蜂楽
蜂楽
潔
蜂楽
潔
冴
冴
潔
蜂楽
冴
冴
凛
凛
冴
冴
凛
冴
凛
俺は結果がどうであれ、みんなと楽しくサッカーを出来ていればそれで良かった
何度も何度も喧嘩して、傷つけあっても
結局俺らは今の今までずっと一緒で
それがこれから先もずっと、この関係が続いていくと勝手に確信していた
未来なんて、誰にも分からないはずなのに
凛
凛
冴
凛
冴
数 分 後 …
凛
凛
冴
凛
凛
冴
冴
冴
冴
あれ、なんで今日こんな足上手く…回んないんだろ
息も、上手く吸えないし、…ッ、
その日は朝から調子がおかしかった
冴
あ、れ…なんだこれ、
いつもはこんくらいの距離余裕なはずなのに、…ッ、
息が、苦しい…、ッ
凛
凛
凛
凛
冴
冴
冴
凛
冴
凛
凛
冴
冴
冴
凛
冴
凛
冴
冴
凛
冴
冴
冴
冴
冴
冴
凛
潔
蜂楽
凛
蜂楽
凛
凛
蜂楽
凛
蜂楽
蜂楽
蜂楽
不安に襲われた
兄貴の身に何かあったのではないかと、いても立っても居られなくなった
兄貴のことだから、きっと自分が体調を崩していたところで周りには絶対に言わない
でもそれが尚更不安を煽った
凛
冴
冴
凛
兄貴は息を切らしながらもさっきのことは微塵も感じさせない様子だった
潔
潔
冴
冴
潔
潔
目線をそらし右手で頭を搔く
これは兄ちゃんが嘘をついている時にするくせだ
蜂楽は絶対みんなに嘘をつくような性格では無い
なら、この状況から見るに嘘をついているのは兄貴だと考えるのが妥当だろう
なんでそんな嘘つくんだよ、俺たち、今までずっと一緒に頑張ってきた仲間だってのに
まだ周りに迷惑かけたくない兄ちゃんの願望で俺達のこと遠ざけるのかよ
冴
冴
凛
凛
蜂楽
蜂楽
冴
蜂楽
帰 り 道
潔
冴
潔
蜂楽
冴
冴
冴
冴
凛
凛
冴
冴
凛
冴
冴
凛
冴
冴
凛
凛
冴
凛
冴
冴
冴
凛
冴
凛
冴
凛
凛
冴
冴
冴
冴
冴
冴
凛
凛
冴
冴
違う、
違うんだよ兄ちゃん
俺は別に謝って欲しい訳じゃない
ただ、少しでも俺を頼って欲しいだけで、…
凛
冴
凛
凛
冴
冴
凛
冴side
その後、家に帰っても凛から話しかけてくることは無かった
俺から話しかけても一言二言素っ気ない対応をされて終わり
明らかに俺たちの間で薄いようで厚い、そんな壁が生まれてしまった
明日学校に行ったら謝ろう
謝って、また前みたいに
なんて、ぬるい考え方してた俺が馬鹿だった
今思えば、全部狂い出したのはここからだ
もしここで素直に打ち明けていれば、未来は少し変わっていたのだろうか
次 の 日
友
凛
冴
凛
凛
冴
冴
凛
凛
凛
冴
凛
冴
冴
凛
冴
冴
冴
冴
冴
凛
凛
凛
凛
凛
不安で不安で仕方なかった
兄が部活に入って初めて部活を休んだ
具合が悪かったのか?それとも昨日のことを気にして、、
俺の事見捨てるんじゃないかとか見放されたんじゃないかとか
ずっと頭の霧が晴れないようで。
冴 s i d e
冴
冴
夕暮れ、日の光が窓から差し込み、当たりを鮮やかなオレンジ色に染めていく
冴
冴
過去の思い出に浸る
過去は美化され、脳内にあの日の光景が鮮明に思い出された
冴
冴
潔
冴
潔
潔
冴
冴
潔
潔
冴
潔
潔
冴
潔
冴
今日の昼、急に冴から病院に着いてきて欲しいと提案された
冴からそんなことを言われるのは今回が初めてで正直だいぶ驚いた
冴はいつも下手だけど体調悪くても、みんなの前ではそれ出さないようにしてる
そんな冴がわざわざチームメイトである俺に病院へ行こうだなんてやっぱり趣旨が理解できなかった
数十分後
潔
プルルル…ブルルル📞
潔
潔
潔
)あぁ、潔
) 今日お前も部活休むのかよ
潔
)兄ちゃんと?
潔
)兄ちゃんも今日用事あるからって部活休んでたから
潔
)……じゃ今そこに居んの?兄ちゃん
潔
潔
)、そっか、…もし兄ちゃんが帰ってきたら体調大丈夫か聞いといてよ
潔
)うっせぇな、…喧嘩じゃない、ちょっと意見がすれ違っただけだし。
潔
潔
)…考えとく
潔
潔
)…ありがと
潔
冴
潔
潔
帰ってきた冴は酷く震えていて、いつもの冴とは飛んで違った
直感的に、嫌な予感がした
病院に入るまでは確かに普段通りの冴だった、でも診察後のこの様子
もしかして、なにか大きな病気が__
冴
潔
冴
潔
凛
胸ぐらを捕まれ無造作に壁に押し付けられる
冴
昼食終わりの昼休み、潔のところへ向かっている途中に凛に呼び止められた
呼び止められたというか、ほぼ強引に腕を掴んでここまで連れてこられた
凛とこうして話すのは2ヶ月ぶりで、それまで家でも学校でも、お互いがお互いを避けていて、到底腹を割って話すような状態ではなくなっていた
でも、そんな凛から急に話を持ちかけられた
…まぁ、だいたい話の内容に予想は着いている
きっと部活をやめた事だ
俺は数ヶ月前医者に余命宣告をされ到底スポーツを続けれるような体ではなかった
だからやめた
悔しかった
みんなとサッカーが出来ないことが
俺だけがあの3人の中から取り残さて行くようで、練習を見ているのが苦しかった
そんな俺の弱い部分が生んでしまった結末がこれだ
みんなを避けて、拒んで
きっと事情を説明すれば、凛も分かってくれるはずなのに
もし事情を説明して幻滅されたら、失望させたら、
そんなありもしないことをただただ恐れてはから回って。
俺はずっと弱いままだ
冴
凛
凛
冴
冴
凛
凛
凛
凛
凛
凛
冴
冴
冴
冴
自分の首元にあった凛の手を無理やり解く
凛
凛
凛
凛の顔にみるみる熱を帯びているのがわかる
相当怒っているな、これ。
仕方ないだろ、病気なんだから
もう1年も生きられないんだから
冴
冴
凛
凛
凛
凛
凛
冴
うるさい
凛
凛
凛
うるさい
凛
凛
凛
冴
うるさい
凛
うるさい
うるさい
うるさい
” うるさい ”
冴
凛
冴
冴
凛
冴
冴
冴
凛
凛
冴
凛
冴
冴
冴
凛
凛
凛
冴
冴
潔
潔
冴
凛
凛
蜂楽
凛
潔
蜂楽
凛
蜂楽
凛
蜂楽
蜂楽
凛
凛
凛
凛
冴
凛
凛
冴
蜂楽
潔
潔
蜂楽
潔
冴
潔
潔
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
冴
潔
潔
冴
潔
潔
冴
潔
冴
潔
潔
冴
冴
冴
冴
潔
冴
潔
冴
潔
潔
冴
数 ヶ 月 後
時は流れ、俺たちのチームは県大会の日を迎えていた
兄ちゃんが居なくなってからの大会はこれが初めてだった
蜂楽
蜂楽
凛
蜂楽
蜂楽
凛
蜂楽
俺には勝たなきゃ行けない理由がある
俺が1位になって、お前が居なくても俺はもっと上に行けるって兄貴に証明する
それが俺のエゴだ
凛
凛
蜂楽
蜂楽
凛
蜂楽
蜂楽
凛
蜂楽
凛
蜂楽
” チーム ” ” 仲間 ”
この言葉に今は嫌悪感すら覚える
こんな言葉、ただただ綺麗事を並べた薄っぺらい紙にすぎないんだろ
チームだから、仲間だからって
全てのことを共通して理解しなければならないとは限らない
自分の隠したい弱い部分だって、全部さらけ出すことなんて、俺にはできないから
こんな表上だけの言葉なんて反吐が出る
…
そんな時、不意に兄貴の顔が脳裏に疼いた
数か月前、喧嘩別れをしてしまった兄
その時も所詮俺はうすっぺらい綺麗事を兄にぶつけて居ただけだったのかもしれない
兄貴も、こんな気持ちだったのだろうか
不意に兄の言っていたを思い出す
チームとか仲間とか、そんな言葉に縛られてた
だから素直に気持ちを吐くことが出来なかったのではないだろうか
あの場所にいて、兄貴は本当に楽しくサッカーを出来ていたのだろうか
今は少しだけ、兄の気持ちがわかった気がした
凛
蜂楽
蜂楽
凛
凛
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
凛
蜂楽
凛
凛
過去にすがるのは嫌いだ
もうありもしない過去を美化して羨むなんて行為に必要性を感じないから
蜂楽
蜂楽
蜂楽
凛
あの日から俺は変わった
いつもは兄の横には俺しかいないと思っていた
兄貴の正確なパスも、シュートも それを支えられる役割は俺しか出来ないって
勝手に自惚れて、期待して。
でも、それは違ったみたい
兄はもう変わってしまった
俺の大好きだった兄ちゃんをあいつは壊した
凛
凛
蜂楽
凛
楽しくない理由なんてそんなの俺が1番分かっていた
でもいつも見ないふりをする
口にしてしまえば、認めてしまえばしまうほど
自分が惨めに見えたから
蜂楽
蜂楽
蜂楽
凛
凛
蜂楽
蜂楽
凛
凛
このままの関係じゃ行けないことなんてとっくの前にわかってる
けどどうしても、兄を見る度にあの大好きだった昔の兄と今の兄を並べてしまう
その兄を受け止められる勇気が今の自分には無い
蜂楽にはああ言ったけど、過去にすがっているのは俺の方だ
過去の兄を美化して、過去の兄に戻って欲しいだなんて勝手なことをほざいて
自分勝手なのも、いつまでも過去にすがるのを辞められていないのも
全部俺だ
俺はまだずっと弱いままなんだ
俺はそんな自分が何よりも大嫌いだ
プルルル、プルルル📞
凛
凛
蜂楽
蜂楽
蜂楽
潔)蜂楽!!
蜂楽
凛
潔)今、凛どこにいるか分かるか!?
蜂楽
凛
潔)は、ッ…良かった、…蜂楽、スマホスピーカーにしろ
蜂楽
蜂楽
いつも冷静な潔がここまで焦っているのは珍しい
嫌な予感がした
潔の身の回りで余程のことが起こっているに違いない
凛
潔)2人とも、落ち着いて聞け、…ッ
蜂楽
凛
潔)冴が、倒れた
凛
海風が春の終わりを告げる
季節の変わり目、冴の命も刻一刻と、長針を刻み始めていた
冴の余命が尽きるまで、後152日へと時を進めていた
前 編 ‐ f i n
次 回 予 告
突如潔から告げられる「兄が倒れた」という知らせ
いても立っても要られなくなった凛は病室へ向かったが、そこには衝撃的の様子が .
迫り来る時間、兄との約束を優先すべきか、兄の様態を優先すべきか、究極の選択を迫られる
何度もすれ違う気持ち、重ならない思い
言わなかった秘密、言えなかった苦しさ
壊れ果てた2人の関係は改善へと向かうのか、はたまた悪化してしまうのか。
病室の窓、流れ星が降る夜に2人で語った願い
一夜にして、幼少期の2人の約束が蘇る
果たして、2人の約束を凛は叶えることができるのか
【 枯 れ ゆ く 花 に 、 哀 惜 と 少 し の 愛 情 を 】 _ 後 編 1 2 . 3 0 公 開 予 定
「 ありがとう、凛 」
「 そして 、 さようなら 」
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