灰島
青木さんー…
青木
なんやー灰島?
灰島
……青木先輩って、小田さんのこと…
青木
…黒羽か、聞いたんけ?
灰島
コク
次の日の昼休み、3年生の教室に行って青木さんを呼んだ。
青木
あいつなぁ……
灰島
あの、俺、
青木
あー知ってる。棺野から聞いたわ
青木
黒羽やろ?
灰島
あ、はい
やっぱ知ってるじゃんか
ちょっと信用なくしたわ
青木
俺も、悩んでた
灰島
俺は別に、いいと思います
小田
あ、おったおった~!
小田
青木~!
青木
し、伸、
灰島
………失礼します…
青木
お、おぅ
俺はわざと席を立った
小田
灰島と何話してたんや?
青木
いや、別に……
小田
ふーん、なぁ青木、ここの店、いきたないか?
青木
……カフェ?伸、そんな趣味あったか?
小田
…あ、いや、これがおいしそうやと思って…!
絶対、隠してる
青木
ええで。んじゃ、明日の午後な~。2時くらいでええやろ?
小田
!!おぉ!
………ちょうど、良くないか?
さっきの話、絶対聞いてたやろ……
青木
灰島………
なんかムカついてきた。
小田
…………?青木…?
青木
あー、黒羽か、
灰島
コク
小田
何話してるんやろ…?
灰島
失礼します…
灰島は俺を見ると驚いた顔をして戻っていった。
なんかしたか?俺。
小田
青木、ここなんやけど…
青木
ん?
俺は何も知らないふりをして話を進めた