さくらくん。
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
さくらが目を輝かせてそう言った。
子どもっぽくて可愛いw
前年齢を聞いたら21って言ってた。
やっぱ若いな。
さくらくん。
指さされた方を見てみると、確かにハートらしき形の花火が見える。
しかし花火というものは、少し時間が経つとすぐに形が崩れる。
最終的には儚く散るのだ。
人はその初めの一瞬の綺麗な花火を楽しむ。
僕はその瞬間を見ることはできなかったけど、さくらが楽しそうならなんだって良い。
さくらくん。
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
さくらくん。
その声は明らかに動揺していた。
え、何この反応!?
いろいろ探ってみるか、
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
さくらが僕のこと好きだったりしないかなぁ…
反応的にはありえるけど実際のところ分かんない
…良いや、男なら勇気出さないと。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらが今にも泣き出しそうだった。
だから僕が優しく抱きしめた。
相変わらず体は細く、これ以上強く抱きしめると壊れてしまいそうだ。
さくらくん。
そんなさくらの小さな声が聞こえる。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
え照れてるさくらかわよ。
じゃなくて、さくらも僕のことが好きなの!?
ゆぺくん☆★
えーっとなんて言えば良いんだ、?
いやシンプルが良いよな、多分
ゆぺくん☆★
さくらくん。
少し考えて出た返事は「はい」だった。
パンッ
ゆぺくん☆★
さくらくん。
告白が成功した瞬間、タイミング良く大きなハートの形をした花火が上がった。
音も今までより遥かに大きかった。
というか集中していたせいか、さっきまでの花火は全く聞こえていなかった。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
「嬉しい」という気持ちを噛み締める前に、花火が上がった。
タイミングこそ良かったが、もう少しさくらとイチャイチャしたかった。
いや、今からすれば良いんだ。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
構わずそっと唇を重ねた。
さくらくん。
さくらの顔は真っ赤になっていて、目はトロンとしていた。
ゆぺくん☆★
さくらくん。
ゆぺくん☆★
しばらくし、そろそろ帰るか、と家に向かった。
俺って運がいいな。
今日は親が仕事で家には誰もいない。
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