赤嫌われ
俺はこいつらが生まれた瞬間嬉しかった
綺麗な目を光らせ
一生懸命 小さな手を伸ばす姿は
俺をときめかせた。
指を差し出すと ギュッ と握り
体温が伝わる
一生仲良くするって決めた瞬間でもあった。
そして、この子たちは「赤」「黄」と名付けられた
よく笑う子で
よく泣く子
2人が生まれたことで家中が和んだ
いわゆる家の天使だった
でも、家の中はどんどん変わっていった
黄は持病があり 兄弟達は黄だけの面倒を見て
双子の弟であった赤は空気のように扱われるようになった
そして、幼少期よく笑っていた赤は笑わなくなった。
原因はひとつだった
空気のように扱われるようになったのち
小学校低学年の時から家事をし
ミスをするだけで叱られる。
甘えなんて許されず
仲良かった黄とも切り離された
小学校高学年になると黄はその異変に気づき
赤を気にかけるようになった
でも、家の空気は変わらず
俺たち兄弟は赤を愛そうとしなかった
そして、赤達が中学生になったとき
黄は持病が治り普通の生活ができるようになった
すると、俺たちの手も空き
みんなで旅行行くだとか
みんなで楽しむとか
色々な計画を紫兄と立てた
それを話そうとリビングにみんなを呼んだ
手が空き心の余裕ができたのか
橙と青はうきうきしており
黄は初めての事で希望に満ち溢れた目をしていた
紫兄と俺は早速話そうとした。
でも、俺らは風景の異変に気づいた
端っこにある赤の席
そこには赤は座ってなかった。
部屋にいるんだと確信を持ち見に行った
しかし、誰もいない
ベッドに机と単純なものしかなく
「何も買ってあげてない」と実感した
同時に酷いことをしてたという罪悪感も溢れてきた。
今からでも遅くないちゃんと赤にも計画を伝えよう
そう決心した
でも、夕飯を済ませ
お風呂を済ませたあとでも
家の中に赤の姿はなかった
明らかに紫兄は顔が暗くなている。
22時を回ったころ
ドアが開く音が聞こえ
俺たち2人はドアの方に目を向けた
そこには赤の姿があった
よく考えてみると
赤の姿を見るのは久しぶりで
赤は変わりきっていた
そして、俺たちとは目を合わせようともしなかった
俺たち2人は黙っとくことしか出来なかった
俺たちは酷い罪悪感に浸った
翌朝
朝ごはんを用意した
久しぶりに揃って食べる日曜日の朝ごはん
6人揃って食べるのはいつぶりだろうと思い返しながら
みんなを起こしに行った
紫兄と弟たち3人は朝にも関わらず
全員で食べれることにはしゃぎ急いで階段を降りてきた。
でも、赤だけは違った
冷静に席に座りご飯を見つめるだけ
「いただきます」
号令がかかると
みんなは美味しそうに食べてくれた
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赤の目の前に座ってた青が赤に話しかけた
赤は一切反応せず
青が落ち込んでいることが分かる
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俺の言葉にも反応はなかった
昨日のことを思い出し胸が痛かった
今までは俺たちがこういうことをしていたのかと思うと
自分の惨めさがわかる
その後食事中会話が飛ぶことは無かった
赤は食事が終わると準備を済ませ外へ出てった。
紫兄がそれを知って罪悪感に溢れているのも分かるし
弟たち3人も赤の状況を実感したようだった。
その日も赤は深夜に帰ってきた
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知らないうちに声変わりしており
目付きは大人びていた
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話し終えたあと
恐る恐る顔を上げた
赤の目には一切光がなく
「だからなに?」 という顔をしていた
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そのまま赤は部屋に入っていった
「5人で楽しめば?」
「今までどーりに」
その言葉が頭の中でループする
翌日
紫兄が起こしに来てくれた
俺が起きたあと一声目は
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明らかに紫兄の目には涙が溜まっていた
俺も同じ気持ちだった
そして、この数日間の
赤そして、俺たちの異変に弟3人は気づいていた
🧡
🧡
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そして、俺たちは遅くまで赤の帰りを待った
でも、その日のうちに赤が帰ってくることは無かった
数日後の昼
久しぶりに赤が帰ってきた
1番に赤に走っていったのは紫兄だった
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みんなは呆然としていた
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その後 家の中に明るい空気が流れることは無かった
数年後
俺たち兄弟は交わることは無かった
一緒の家にいるはずなのに
会話はひとつもない
コンロはしばらく使われておらず
電子レンジだけが動く日々
そんな空気に耐えれなかった俺は
と気を紛らわそう
デリヘルに手を出した
はい、どなたを指名ですか
💗
誰でも良かった
この気持ち忘れられるなら
気持ちいなら
でも、ホテルのノック音がなり
ドアをあけると
そこに立ってたのは赤だった。
続きいりますか、、
欲しいなぁって方はコメントを
良かったらどーいう結末になって欲しいかっていうのも書いていただけると嬉しいです
取り敢えず既読感覚でコメント欲しいです、、((