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香川
青森
精巧な偽物
そう思わないとやっていけない
香川
香川
青森
きっと、安心したかったのだろう
偶然あれを開いただけだった、と。
他の所にはきっと、違うものが入っている
そうに、違いない。
キィ...
でも
青森
現実は
青森
容赦なかった
青森
香川
氷に閉ざされ、眠っている それはそれは美しい遺体
手を伸ばして触れる
たたく
起きない
わかってる
なんで
ごめん
信じたくない
嘘だ
夢だ
青森
香川
その場にずるずるとうずくまる
香川が背中をさすってくれた
香川
青森
青森
青森
香川
覚悟を決めて、次々と箱...棺を開けていく
両腕が血で凍ってる遺体
腹がざっくり切れていて 口もとに吐血の痕がある遺体
眠るように死んでいる、きれいな状態の遺体
指先の一部が黒く変色していて 眠るように死んでいる遺体
頭から血を流し 濁った目をしている遺体
何も入っていない2つの棺
不思議となにも思わなかった
体の内側が凍っていくような感覚だけだった
香川
青森
香川
無理やりに口角を上げ、笑っている
青森
香川
香川
青森
青森
香川
青森
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
香川
青森
青森
氷点下
寒いはずなのに
なぜか、寒いと思わなかった
自分の内側の方が、もっとずっと冷えていた
香川
青森
香川は生きることを完全にあきらめたのか
床に寝転んで、虚ろな目で天井を見ている
......
もしかしたらわあも 同じ目をしているのかもしれない
香川
香川
青森
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
青森
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
香川
わあはなにを思ったのか
香川の手を軽く握った
わあの手よりも、僅かにあたたかい
まだ生きている手
青森
青森
香川
なにか言いたい
何を言えばいいかわからない
いつもそうだ、こういう時に何も言えない
手に力が籠っていく
せめて、わあの手は香川に触れていることを そこにちゃんとあることを証明するために
香川
香川
香川
青森
香川
香川
手から温度が、消えていく
見える呼吸も、小さくなっていく
この子も、わあも
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
青森
香川
香川
青森
香川
香川
香川
香川
青森
香川
香川
青森
白い息が、止まる
手の中の微かな鼓動も、止まる
いずれ、わあも......
......
青森
声に出す
一気に、冷たくなる気がした
あぁ、もう
いい、か。
またダメだった
どうすればいいの
ただみんなが死ぬのを見ているだけ
なんで、なにもできないの
どうやったらこの地獄を止められるの
なんかい繰り返せばいいの...
うちが...何をしたって言うの
京都
京都
京都
椅子から立ち上がり
あの場所に向かう
扉を閉じる
二人を移動させる
これで、準備は整った
京都
京都
持ち込んでいた銃を取り出す
自身のこめかみにあてる
引き金を
引__
なんで棺は奇数個用意されていた?
なんで棺の中にうちの遺体があった?
銃で打ち抜かれたと思われるうちの遺体が
これじゃあまるで
この結末すらも繰り返しているような
まさか
私も含めて、
気づいた時にはもう遅く
今更指は止まらなかった
#カントリーヒューマンズ