はぁはぁ…
翌朝、激しい頭痛に見舞われて目が覚めた
頭が割れそうなほど痛む
また、夢を見たのかな…
はっきりと覚えているのは、照れたようなころちゃんの笑顔
ひまわりの花壇のそばで、お互いに好きって言い合っていた姿
付き合っていたのかな
黄
しばらくしてベットから起き上がると、頭痛はすっかり治まっていた
今まで、手に取っていなかったスマホを手に取る
黄
これじゃあ、中身を見ることができないし、誰かとも連絡をとることさえもできない
黄
朝ごはんを軽く済ませて歯を磨き、着替えて出かける準備をした
家の門を出て、いつも通り裏の公園に行く
サッカーのグランドが近づくと、遠目に誰かがいるのが分かった
ころちゃんだ、
昨日もあったのに、今日も会えてうれしいと思ってしまう
黄
思い切って大きな声で叫んだ
青
黄
青
青
黄
青
意味深にクスッと笑って、ころちゃんは再びボールを蹴り始めた
なんでころちゃんは、あんなことを言ったのだろう?
黄
黄
赤
赤
黄
赤
黄
赤
黄
赤
赤
黄
ころちゃんは僕を夏祭りに誘いたかったのかな?
そういえば、夢の中に来年は一緒に行こうと約束してたもんね
夏祭りが今日だったんだ
ーカランコロン
歩く度に下駄が音を立てた
いつもは、着ないような浴衣を来て、イチョウの広場に行く
黄
青
自分の髪をクシャとしながら優しく笑うころちゃん
青
黄
青
ころちゃんは、優しく僕の手を握り、歩き始めた
黄
青
ずるいよ、僕ばっかりドキドキさせられてころちゃんは平然としてるなんて
黄
青
黄
青
確かに、夢の中では、したけど、現実のことだと確信が持てなかった
黄
青
黄
ん?って言うことは夏祭りのあとの告白も現実に起こったことになる?
ダメだ
思い出すだけで恥ずかしくなる
青
ニコっと笑う笑顔が眩しくて、胸がキュンとする
黄
そのあとはころちゃんと一緒に、射的、ヨーヨー釣り、くじ引きに金魚すくい、カステラにたこ焼き、りんご飴を食べたりした
とても楽しい時間だった
黄
青
黄
僕自身が宮園高校に通ってるのは2人に聞いたから知ってる
当然、ころちゃんもそうなんだと思ったって聞いたけど、突然沈黙が流れた
気になってふと見上げると、何を考えているのか分からない表情
青
その横顔は何となく寂しそうに見えた
黄
青
ーギュッ
再びころちゃんの手が触れた
トクントクンと脈を打つ鼓動
寂しさは、一気に吹き飛んだ
僕は、なんて単純なんだろう
青
あたりにはあかりが無くて、お祭りの音が遠くに聞こえる
本当にこんな場所から花火から見えるの?
青
黄
青
青
黄
青
なんでだろう、ころちゃんといると、時々、ほんの一瞬に、たまらなく泣きたくなることがある
青
ーヒュー
ードーン
花火が打ち上がる音が聞こえて、2人で一緒に空を見上げた
ドンドンと花火が上がる度に、胸がドーンと響いて、パラパラと消えていく
黄
青
キラキラする夜の花が無数に咲いて、目が離せない
花火って、こんなに綺麗だったっけ? こんなに感動するものだったっけ?
夢の中で見た花火と大差ないはずなのに、心が震えて不意に涙が込み上げてきた
幸せなはずなのに、感動しているはずなのに
君と見る花火は、なんでこんなに苦しいの
青
黄
青
黄
2人で並んで花火が見ることができて、しあわせなんだよ
一緒にいられたら、それだけで何もいらないとさえ思う
青
手が伸びてきたかと思うと、おでこにコツンと小突かれた
黄
対して痛くなかったが条件反射でおでこに手をやる
青
ードキッ
黄
ずるいよ、ほんと
青
射抜くように見つめる、真っ直ぐで真剣な瞳
青
こんな時によみがえる夢の中のころちゃんの言葉
だけど、確かめるなら今しかない
黄
暗闇に目が慣れてきたせいか、ころちゃんの顔がはっきりと見える
黄
ギュッと目を閉じて、ころちゃんからの返事を待つ
青
黄
恐る恐る目を開けると、優しい眼差しで、僕を見るころちゃんがいた
ードキドキ
青
照れたように頬をかくと、再び僕に向き合って口を開いた
青
"付き合ってた"
ころちゃんがこんな言い方をしたのか、この時の僕にはわからなくて
ドキドキと鼓動が妙に激しく脈打っていた
はいということで
第1章終わりです! 第2章も楽しみにしててください
第二章の更新…♡1000
コメント
5件