目の前にはコンクリート
猛スピードでコンクリートに近づいていき
俺は「人生の終わり」を悟ってしまった
俺が死ぬまで
3
2
1
ッ!
目をさますと360度真っ白な世界
頭痛が頭を支配していくなか
俺は必死に記憶を呼び起こした
だが、思い出せるのは死ぬ直前の恐怖感のみ
すると
「ねぇ、一緒にゲームしよ?」
どこからか透き通った声が聞こえてきたと同時に
脳内に衝突に何かが飛んできた
ゲームのメニュー画面みたいなものが見える
「ねぇ、私と賭けしよ」
「あなた後悔してるんでしょ?」
そうだ、俺は後悔している
好きな人に告白もせずに死んだ俺
告白くらいしたかった
「ゲームに勝ったらあなたを生き返らせてあげる」
″生き返る゛その言葉に俺は負けゲームに参加することにした
透き通った声を持つ者いわく
俺はこれから人生をやり直すらしい
ただそれは、自分の人生ではなく他人の人生をやり直す
ゲームだからといってセーブデータもないし
痛みが感じないということもない
俺の持ってる記憶は一旦消されるが、
ゲームを進行していくうちに記憶が戻ってくる
ゲームの勝利条件は途中からわかっていくみたいだ
大体のルールは把握した
「早速ゲームを始めよう!」
高らかに響いたその声と同時に俺は
意識を手放した