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強かな君も

第3話 - 第3話

2024年11月10日

#桜愛され

みかん食べたい

？？？

蘇枋さーん！！

蘇枋

あ、にれ君

楡井

ここにいるってことは、今日はもう見回りは終わりなんですか？

楡井

いつもより少し早い気もしますが…

蘇枋

その事だけど、さっき急用ができてね。
にれ君も来るかい？きっと君にとっても大事な話だよ。

楡井

え、どんな話ですか？
またどこかのチームが動き出したとかだったら怖いなぁ…

蘇枋

いや、そんなことよりも。ずっと厄介そうな話だよ…

楡井

さ、桜さんらしき人が見つかった！？

蘇枋

うん、多分。というか絶対あれは桜君だ俺が間違えるはずがない。

楡井

それで、桜さんは今どこにいるんですか！？

蘇枋

それを今報告しようとしていた所だよ。だから落ち着いて。

楡井

そ、そうですよね。俺、取り乱しまって…

蘇枋

こんなこと急にごめんね、オレもまだ混乱してるんだ…

楡井

そ、そうですよね…

楡井

『蘇枋さんはなんだかとてもピリピリした雰囲気で、これまでに見たことがないほど怖い面持ちでした。』

楡井

『桜さんが見つかった事はいい事だと言うのに、』

楡井

『いい気分ではなさそうな師匠の顔色に、嫌でも自分の尊敬する人の悪い現状が想像できてしまいそうで。』

蘇枋

桜君と再開するのはのは十数年ぶりだと言うのに。

楡井

……。

楡井

『そう、桜さんと最後に別れたのは数十年前、正確に言えばオレが転生する前…17年前のことです。』

楡井

『ここは異世界と言うやつで、所謂「前世の記憶を持って転生をした」というところです。』

楡井

『それは蘇枋さん達も同じ様で…』

蘇枋

にれ君、もうすぐ着くよ。

ガチャｯ

蘇枋

梅宮さん

蘇枋

いますか？

椿野

あら？梅に用事？

椿野

今、畑仕事が一段落した所だと…

蘇枋

ありがとうございます

椿野

え、あちょっと！

蘇枋

梅宮さん、作業中にすみません。緊急事態です。

梅宮

お？どうした蘇枋(

蘇枋

)桜君を発見しました。

梅宮

は

椿野

え

蘇枋

しかも少しまずい状態みたいです

梅宮

どう言うことだ！？

蘇枋

記憶が…

蘇枋

彼、記憶が無いみたいなんです。

楡井

え！？

梅宮

！？

椿野

！？

蘇枋

早く、捜索した方が良いと思い報告しました。

蘇枋

早く見つけ出してあげないと、桜君…

蘇枋

奴隷商に連れていかれてしまいます！

梅宮

な！？

楡井

ど、どどど奴隷商！？

楡井

この街では犯罪なのに！！

蘇枋

だからこそだよ。

蘇枋

この街で売れないとわかると、近い内にここから遠くへ行ってしまう。

楡井

どうしましょう！？

蘇枋

あの頃みたいに、連絡ツールがあればよかったんだけど…

梅宮

わかった。伝達魔法を使う。

蘇枋

はい、よろしくお願いします。

楡井

早く、見つけに行かないと！

蘇枋

椿野さん、

椿野

ええ、柊たちを連れてくるから。桜を助け出す準備をしていてちょうだい。

蘇枋

はい

ふわ𓂃 ◌‬𓈒𓋪‪

楡井

『椿野さんが空へ舞った』

楡井

『あれは椿野さんだけが使える「空中乱舞(ポールダンス)」という固有魔法だ』

楡井

『固有魔法は一人に一つ与えられた自分しか使えない特別な魔法で』

楡井

『先程、梅宮さんが使った伝達魔法は普通魔法の超級。それもかなり繊細な魔法で、滅多な人には扱えない貴重な魔法だ』

楡井

『オレや蘇枋さんにも固有魔法はあるのですが…』

楡井

は！そんなこと考えてる場合じゃない！

楡井

蘇枋さんオレ達もできることをしましょう！

蘇枋

そうだね、作戦会議をしよう

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