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屋上のベンチに腰を下ろす

まろの母親も同じくベンチに腰を下ろし話し始めた

ifの母

息子と……長年連絡取ってなくて

ifの母

久しぶりに連絡が来たと思ったら病院からでした

ifの母

私……その時泣けなかったんです

ifの母

息子が…死にかけてるって言うのに

ifの母

ただショックでぼーっと突っ立ってるだけで………

ifの母

私…息子に母親らしいこと一つもしてないんです

ifの母

母親として………最低ですよね

ないこ

…最低ですよね

ifの母

まろの母親が驚いた顔で俺を見る

ないこ

今の話に同情を抱いてしまった俺……最低ですよね

ないこ

はい、俺も

ifの母

同情…?

ないこ

メンバーとして、仲間としてまろの異変に気づけなかったこと

ないこ

自分でも…最低だと思ってます

そう、俺もまろを止めなかったこと…すごく後悔していた

あの時…いくらでも止めるチャンスはあっただろうに、止めなかった

いや、止めれなかったんだ

その後悔と罪悪感が俺の体にまとわりつく

ifの母

なら、私達似たもの同士ですね

ないこ

えっ

ifの母

同じ人に理由は違うけど後悔してる

ifの母

似たもの同士です

ないこ

え、あ………そうですね

似たもの同士……その言葉に深い意味がある訳ではないのに

何故か………否定しようとは思えない

ifの母

あぁ、えと、ごめんなさいね。

ifの母

つまらない話をしちゃって

ifの母

私もう、行きますね

ないこ

あ、はい。なんかすみません

まろの母親は、俺のことを察してくれたのか

下に降りていった

ないこ

…………

ないこ

似たもの同士…か

まろの母親が下に戻ったあと

ずっと考えていた

何がまろをあそこまで追い詰めたのか…と

ないこ

考えてても仕方ないし…………戻るか

どんだけ頭を抱えても答えは見つからない

俺も、下に戻ることにした

りうら

あっ…ないくん

ないこ

りうら…それにほとけっちや初兎ちゃんも……みんな

下に降りると、りうらやほとけっち、初兎ちゃんか心配そうな顔で俺を見てきた

ほとけ

ないちゃん…ごめん

ほとけ

僕のせい……だよね

ないこ

………俺も同じこと思ってる

ほとけっちがいきなり俺に抱きついてきた

よく見ると目が腫れるくらい泣いていた

ないこ

俺も…俺のせいでもあるから……さ

ほとけ

グズッ………ごめ

どうにか慰めようとしても

かける言葉が見つからない

医者

あの、ifさんのお知り合いでしょうか?

まろがいる部屋と思われるところから医者がでてきた

ないこ

あっ、はいそうです

医者

ifさんはとりあえず一命は取り留めました。

医者

ifさんのお母様にはお話したと思いますが……

医者が神妙な面持ちで話始める

医者

ifさんが記憶喪失になっている可能性があります

医者

原因はストレスでしょう。

医者

ifさんに合われるかどうかはあなたがたでご判断ください

医者

では、これで

医者からの言葉を聞いた瞬間

メンバー皆が驚きを隠せないでいた

それと同時に何故かほっとする

記憶喪失でショックとはいえ、まろが一命を取り留めたことに安心して

涙が出そうになるのを一生懸命堪えた

ないこ

俺は…まろに会う

ないこ

記憶喪失なら、まろの失った分を俺が埋める

決めた。助けるって

まろの、皆の笑顔をまた見たいから

ほとけ

僕も……ifくんの欠けた部分…一緒に埋める。仲間だしそれに、僕のせいでもあるからさ

りうら

俺も、まろに会いたい

初兎

仲間なら、まろちゃんを助けるのは当たり前のことや

悠佑

おう!まろもみんなも仲間!誰か一人でも欠けようもんなら、そいつのことは絶対助ける

悠佑

俺らは6人で1つ…やろ?

それぞれが、覚悟を決めた

みんなで医者の方を見る

医者

分かりました。あなたがたのお気持ちは十分伝わりました

医者

では、お部屋に案内します

医者も何かを察して、無言で着いて来いというかのように歩き出す

医者

こちら5号室がifさんのお部屋です

数分間歩き続け、とある部屋の前で足を止めた

さあどうぞ、と言うかのように、ドアを開ける

一瞬、入るのを躊躇いそうになった

手を握りしめ、心の中で大丈夫と唱える

ないこ

失礼…します

if

スヤァ…

ドアを開けた先には、すやすやと眠るまろがいた

ないこ

……

再度、涙が出そうになるのをこらえる

どんなまろでもやっぱり生きてるってだけで俺は嬉しい

if

ん……

俺がドアの前で突っ立っていたら、まろが目を覚ました

そして一言呟いた

if

貴方は……誰ですか?
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