愛の表現

ハジマリハジマリ〜

次の日

あれから特に何も話さず 次の日が来る

こそっ、とリビングの扉を 開け、中の様子を見て

即座に反応してくれるK 特に変わった事はなく

ぎこちなく返事をしてしまうN

食卓

ふたりで手を合わせて 食べていき

数分後

Nより先に食べ終わるK

未だに食べ続けるN

また数分後

そのよう言えばがた、と 椅子から立ち上がり食器を片付けして

NがKを見た瞬間声が漏れる

Kはにこにこしてる

そう、Kはリビングのドアの前で立ってる

しゅん、としょげちゃうK 幻覚かなにかで 犬の耳みたいなのが見えるN

寂しそうにしながら Nにぎゅうと抱きつく

ぎゅう、と強く抱き締め

ちょっとずつ緩むN

その言葉が聞けて嬉しいKは 目を見開き、嬉しそうに

珍しく、あはは、と笑いながら

なんて弱気なK

えいっ、とNがKのおでこ目掛けて デコピンをする

Kを押しのけて、玄関へ向かうN

そのよう互いの小指を絡め 『 約束 』 をする

ばたん、と家のドアを閉める

駅前

きょろきょろとSから教えてもらった 家を探すN

すると

ドンッ

前から走ってきた人とぶつかってしまい

その人物はNの顔を見ては 謝りもせず、走っていく

あまり気にしてない様子で Sの家へ急いで向かうことに

シャケの家…！！

Sの家。というよりかは豪邸。 周りはほとんど家もなく とりあえずどデカいお家。

やはり、引っかかる

それは、元好きな人だから

ゆっくりと落ち着き その場にしゃがみ込むN

そのよう躊躇ってると 前からN、自身の名を呼ばれる

しゃがんでるNを見て はてなを浮かべながらちょいと 心配もしてるS

そのようにNを

そのままNは流れるように Sの家へ入る

つづく・・・