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恋樺
712
ユイ
188
如月 久柚⌛🍊
397
ーーーーー
白い。
どこまでも白い空間だった。
深緒はゆっくり目を開ける。 浮いているような感覚。
痛みもない。寒さもない。 ただ静かだった。
松田深緒
呟いた瞬間。
『深緒』
松田深緒
聞き慣れた声。 心臓が止まった。
松田深緒
振り返ると、そこにいたのは
松田陣平
兄•松田陣平。 そして。
萩原研二
萩原研二。
息が止まった。頭が真っ白になる。
松田深緒
喉が震える。
松田深緒
研二が少し笑う。
萩原研二
萩原研二
陣平は呆れた顔をした。
松田陣平
深緒は何も言えなかった。 ただ二人を見ていた。
会いたかった。
ずっと。ずっと。
会いたかった。
気づけば走り出していた。
松田深緒
最初に抱きついたのは陣平だった。 陣平が目を丸くする。
松田陣平
松田深緒
深緒は子供みたいに泣いた。 陣平の服をぎゅっと掴む。
松田深緒
松田深緒
陣平は困ったみたいに息を吐く。
松田陣平
そう言いながら、大きな手で深緒の頭を撫でた。
昔と同じ手。大好きだった手。
陣平は深緒を見つめて言った。
松田陣平
その言葉に、深緒が顔を上げる。 陣平は少し目を細めた。
松田陣平
松田深緒
松田深緒
深緒は笑う。泣きながら。
松田深緒
沈黙。
陣平が小さく笑う。
松田陣平
松田陣平
松田深緒
松田陣平
即答。
研二が吹き出す。
萩原研二
松田陣平
深緒は泣きながら笑う。
夢みたいだった。
もう二度と、会えないと思っていた。
なのに今。目の前に二人がいる。
松田深緒
ぽつり。
陣平が「おう」って顔をする。
松田深緒
松田陣平
松田深緒
松田陣平
松田深緒
少し得意げに胸を張る。 陣平が笑う。
松田陣平
その瞬間。胸の奥がぎゅっと痛くなる。
褒めてほしかった。 認めてほしかった。
ずっと。
松田深緒
松田深緒
松田陣平
松田深緒
萩原研二
松田深緒
陣平と研二が顔を見合わせる。
松田陣平
松田深緒
深緒は少し笑った。
松田深緒
松田深緒
研二が嬉しそうに目を細める。
萩原研二
研二が笑う。 その声だけで、胸が熱くなる。
でも。 まだちゃんと顔を見れなかった。
松田深緒
研二は昔と同じだった。
同じ声。同じ笑い方。 それが逆に苦しい。
陣平の服に顔をうずめる。
数秒。
萩原研二
名前を呼ばれる。
優しい声。昔と変わらない声。
深緒が顔を上げると。研二が、少し困ったみたいに笑っていた。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
図星だった。陣平が吹き出す。
松田陣平
松田深緒
松田陣平
松田深緒
陣平を突き放す。研二が笑う。
萩原研二
萩原研二
松田深緒
言葉が詰まる。
会いたかった。触れたかった。
でも。 7年という時間が、あまりにも大きかった。
少しだけ、怖かった。
すると。
萩原研二
研二が歩み寄る。 そして当たり前みたいに、深緒を抱きしめた。
松田深緒
その瞬間。張っていたものが、全部壊れた。
懐かしい匂い。 体温。 大好きだった腕。
松田深緒
声が震える。 研二は深緒の頭に頬を寄せた。
萩原研二
深緒の涙が溢れる。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
研二は笑う。昔と同じまま。
松田深緒
本当に何も変わっていない。
柔らかく流れた髪も。 優しい目も。 笑った時の顔も。
全部。
深緒だけが、七年分歳を取ったみたいだった。
深緒は研二の顔を見上げる。
萩原研二
松田深緒
静かな沈黙。研二が苦笑する。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
萩原研二
研二がニカっと笑ってみせた。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
深緒は笑った。
でも。やっぱり泣きそうだった。
松田深緒
研二が首を傾げる。
松田深緒
深緒は小さく笑う。
松田深緒
萩原研二
研二の目が揺れた。陣平も黙る。
深緒は続けた。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
松田深緒
松田深緒
研二が泣きそうな顔で吹き出した。
萩原研二
松田深緒
笑いながら涙が落ちる。
松田深緒
研二は何も言わなかった。 ただ、優しく深緒の頭を撫でた。
松田深緒
深緒がぽつりと言う。
松田深緒
研二が目を丸くする。
萩原研二
松田陣平
萩原研二
松田深緒
萩原研二
萩原研二
深緒が少し笑う。
しばらくして。研二がぽつりとこぼした。
萩原研二
萩原研二
萩原研二
研二がそっと、深緒の右手を取る。
薬指。 7年間、外さなかった指輪。
萩原研二
深緒が笑う。
松田深緒
研二は目を細めた。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
深緒の目から涙が落ちる。
萩原研二
どうしようもなく、優しい声だった。
深緒は俯く。 涙が止まらなかった。
深緒は研二の胸元に額を押し付けた。
七年分の想いが、喉の奥から溢れる。
松田深緒
松田深緒
萩原研二
松田深緒
萩原研二
ぎゅっと、研二が深緒を強く抱き締めた。
萩原研二
萩原研二
松田深緒
思いついたように、研二が口を開く。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
松田深緒
松田深緒
萩原研二
萩原研二
萩原研二
松田深緒
深緒が呟く。
松田深緒
松田深緒
研二は首を振った。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
萩原研二
松田深緒
深緒は首を振った
松田深緒
松田深緒
声が震える。
その時。陣平が言葉を発した。
松田陣平
松田深緒
研二は微笑んだ。
萩原研二
萩原研二
萩原研二
優しい声だった。 研二はまっすぐ深緒を見つめる。
萩原研二
松田深緒
萩原研二
涙が溢れる。
松田深緒
ぽつりと呟く。
松田深緒
沈黙。
松田深緒
松田深緒
松田深緒
泣きながら言う。
松田深緒
松田深緒
陣平と研二が顔を見合わせた。
それから。陣平が深緒の頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
松田陣平
松田陣平
松田深緒
松田陣平
松田深緒
陣平は誇らしげに笑った。
松田陣平
松田深緒
松田深緒
その時だった。
遠くで、誰かの声がした。
『深緒さん!!』
深緒が顔を上げる。 聞き覚えがある声。 胸が大きく跳ねた。
松田陣平
深緒が振り返る。陣平は少し笑った。
松田陣平
松田深緒
松田深緒
松田深緒
深緒は笑った。 目に涙を溜めて、精一杯。
そして、
松田深緒
萩原研二
萩原研二
そう言いながら、研二は最後にぎゅっと。深緒の手を握った。
萩原研二
萩原研二
松田深緒
萩原研二
そして研二は、泣きそうな顔で笑った。
萩原研二
松田深緒
その瞬間、世界が崩れ始めた。
陣平と研二はもういない。
松田深緒
視界が真っ暗になる。
『深緒さん!!』
再びさっきの声が聞こえた。
深緒はその声の方へ、右手を伸ばした。
コメント
7件
見るの遅くなっちゃった🥹もうほんと泣けました😭なんでこんな物語が書けるんですか😭お陰でティッシュがなくなりましたどうしてくれるんですか😭(訳:最高すぎました🥹💕)
深緒と研二の二人の愛と兄妹の絆でもう…(泣) お互いを思いやる心とか眩しすぎるしやっぱ花梨ちゃん上手い…✨ 今回も最高の感動をありがとう!! (ほかにも言いたかったけどAIとリゼさんに言われちゃった…w)

だめ…こういうのほんっとだめ…涙止まんない…拭いても拭いても溢れてくる…😭深緒がここにいたいって言った時そりゃそうだよねってなった😭深緒のしわしわになっても好きだったはもう涙腺崩壊した😭7年経っても2人とも本当にお互いを愛してるのが改めて確認できて号泣😭深緒と陣平の会話も超泣けた特に大人になったながやばい😭 投稿ありがとうございます今回も涙腺崩壊しました😭続きも楽しみに待ってます👍