TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

家(蘇枋の部屋のベッドの上)

蘇枋

………

友達はいない

いたとしても………小学5年までだ

中学に入ってから

オレは嫌われてばかり

オレって何かしたのかな?

無意識になにかしたのだろうか

不安しか出てこなくなる………

蘇枋

グスッ………ヒック

何故か自然と涙が出てくる

こんなのいつも我慢してたじゃないか

なんで急にこうなるんだよ………

辛かったこと………

なんでずっと黙ってるんだろう?

別に黙らなくても………

幸せは分け合う

辛さはオレが背負う

だから

みんなは"幸せ"だけでいいんだと思ってた

………

………思ってたから………

思ってたからいけなかったんだ………

みんなが幸せなら

オレは1人で抱え込んだって平気だ

平気だったはずなのに………

ハズなのに………

なんで平気だと思えないんだよ………

………オレの思ってる"幸せ"と

みんなの思ってる"幸せ"が違うとでも思ってる?

でもみんなの"幸せ'は………

きっと………

蘇枋

オレが一人ぼっちになることなのかなぁ………グスッ

蘇枋

グスッ…やっぱりなんかしちゃったのかな………グスッ

蘇枋

グスッ グスッ………

なんでこんなことになっちゃったのかな

もうイヤだよ………

本当は最初からイヤだった

眼帯もオッドアイも

全部がイヤだった………

でも………

受け入れた

これは生まれつきだったから………

でもそのせいで

みんなからは嫌われたし

母さんは遥に右目を移植した

眼帯だから………厨二病って言われたり

少し"憧れ"てんの?って言われて

イジられて………やられて………

ボコボコになって………

………

やっぱりオレは最初から………

蘇枋

産まれない方が良かったの?…

蘇枋

グスッ………

蘇枋

なんでオレは………グスッ

蘇枋

オレは………グスッ…グスッ

師匠

なるほどね………(ボソッ)

最近、ハヤトが変だった

いつも暗い顔で帰ってくるし

紅茶もいつも淹れてたのに

淹れなくなった

そして何より………

"偽"の笑顔を見せることが多くなった

ハヤトは隠してるつもりだけど

私にはすぐわかった

だんだん"素"の笑顔から

"偽"の笑顔になっていることを

きっと学校で何かあったんじゃないか………

そう思ってた………

でも………本当だとは思ってはいなかったから

少し驚いている

こういう時、話を聞いてあげたら

少しは楽になるのだろうか

申し訳ないけど

勝手に話を聞いでごめんね

今度でいい

今度でいいから

そのことをしっかり話してね………

けど今は………

そっとしておこう

師匠

………

師匠

私はダメな師匠だなぁ………(ボソッ)

師匠

なんで早く気づいてやれなかったんだろうか………

師匠

私は………まだ………

師匠

未熟な師匠だ………

師匠

こんな時………私はどうするべきなのだろうか………

師匠

………

師匠

というか………

師匠

なんで教えてくれなかったのかな

師匠

私をまだ信頼できてない………?

師匠

………………

師匠

ハッ………

師匠

心配かけたくなかったのかな?

師匠

………

師匠

そうやって言ってくれない方が…

師匠

心配になるんだよ………ハヤト………

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝200

師匠も………オレのこと嫌い?

………

きっと嫌いなんだろうな………

嫌いだから………きっと………

………誰も………

誰も………オレを見ようとしない

存在していない………

そんな風に見られる

オレを必要とする人は誰もいない

誰もオレと関わろうとしない

オレは、ダメな存在だったなぁ

やっぱり………オレなんか………

居なくたって変わんないよね………

ハヤトは私が嫌いなのだろうか

嫌いだから、私に話をしてくれない

きっとそういうことなのだろう

………

やっぱり私も………

誰からも信用されないんだね………

桜と蘇枋は双子だった

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

659

コメント

3

ユーザー

最高です!続きまってます!

ユーザー
ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚