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am 10:15
朝ごはんも食べて暇を持て余している『この・ひま・すち』で朝からババ抜きをしてた。
すち
なつ
すち
その途中、俺が口から零した言葉にひまちゃんは気づいてくれた。
この
なつ
この
ひまちゃんとこののんは、だいぶ前に1回遊んだりしてたから2人とも仲がいい。
ひまちゃんの前では色んな表情を見してくれる こののんを見たらきっといるまちゃんは嫉妬をするんだろう。
なつ
すち
スッ…(カードを引く
すち
この
この
なつ
この
すち
戦いに夢中になってるふたりの手持ちのカードをこっそり見ると、こののんがババとダイヤの3。ひまちゃんがダイヤのA。
すち
この組み合わせは絶対に揃うことがない。という事は、この試合は無意味だったのだ。
なつ
なつ
この
なつ
この
この
……
この
なつ
すち
この
このふたりは、どうやっても揃わないトランプに気付かないでお互いにババを引きあっている。
第三者から見たこの光景は、おかしくて面白かった。
なつ
なつ
この
すち
あの後、同じことを10回ぐらい繰り返してからようやくひまちゃんがババ以外のカードを引いてくれた。
なつ
なつ
すち
この
すち
事実を知った時の こののんとひまちゃんの顔は常に真顔のいるまちゃんも怖がるぐらいの顔だった。
なつ
この
なつ
すち
この
すち
目を輝かせるこののんの顔はこの世で世界一純粋で世界一悪意に満ちた顔だった。
なつ
なつ
この
すち
すち
この
多分捕まってもなにかされるわけではないだろうが、取り敢えずひまちゃんが作ってくれたこののんと遊ぶ機会を無駄にしないようにしよう。
すち
こののんとの鬼ごっこを始めて早くも10分がたった。
あの子は以外にも足が早くてすぐに追いつかれそうになったが、階段の手すりや床の高低差を使ってどうにかこの部屋まで逃げてきた。
すち
誰も居ないのに、一人で『待って』なんて誰に向けて言っているんだろうか、自分でも疑問に思う。
すち
荒かった息をどうにか落ち着かせて、周りで足音や声が聞こえないか調べてから1回ドアを開けてみた。
すち
ここまで静かだと、寂しくなってくる。
すち
俺のいる部屋の扉の隙間から見える長い廊下の先に開きかけている謎のひとつの部屋の扉があった。
すち
暮らし初めて2年たっているが未だにこの家の間取りは覚えられない。
すち
目を凝らして見なければ見えない程の暗い廊下の先にある部屋からは冷たい空気が流れてくる。
すち
すち
_____ガチャッ…
冷たい風が吹く扉の持ち手に手を掛けて、恐怖心に負けないように力強く扉を押し開ける。
荷物置き場だったらいいな、とか始めてみる部屋だな~とか色んなことを考えた。
だけど、自分の手で扉を数センチ開けた瞬間そんな思考が「見たことある情景」を認識し始めて…
すち
割れたガラス瓶。 それに”綺麗”な赤茶色で染まった包帯。
桃色で秀麗だった前髪だって生命を感じないほどにボサっとしていた。
〈すち、何処にいるんだ…?
すち
扉の少し先から聞こえてくるひまちゃんの声。それにひまちゃんの一言に反応して「いないよぉ~…」なんて返事をする声が聞こえた。
〈…すちの声がここから聞こえたけど…
すち
〈…?どうしたんだよ…
すち
〈え?!僕は~…?
すち
〈え、なんd
〈この…?俺がすちをやっつけてくるから、お前はリビングにいろよ?
〈なつお兄ちゃんまで…なんで…?
〈……俺達2人ともすちにやっつけられたら大変だろ?
〈たしかに~!!お兄ちゃん頭いい!!
扉の前から聞こえる無邪気な声。状況察してくれたひまちゃんは俺と違って優しく冷静に対応してくれている。
〈じゃあ、僕りびんぐにいるね!
〈おう、よろしくな?
〈うんっ!
こののんを説得してくれたひまちゃんはこののんがリビングに移動したことを感じてから扉を開けて部屋に入ってきた。
___ガチャッ…
なつ
すち
なつ
すち
無様にも俺は昔の事が頭の中に浮かんできてしまい足を床にピタリとくっつけ、手で自分の体を支えて顔を上げてひまちゃんを見上げていた。
なつ
すち
体を支えていた手はスマホを取ろうとしたせいでバランスを崩しまい顔から倒れ込んでしまった。
なつ
すち
暗かった部屋の中で、初めてひまちゃんの顔を見た。
すち
なつ
さっきまでの冷静な言葉とひまちゃんの表情は比例してなかった。
きっと、ひまちゃんは初めて人が倒れていた現場に来てしまったのかもしれない。
すち
なつ
すち
俺の弱々しい力で握ってたスマホを取ろうとしたひまちゃんの手は恐怖からか細かく震えていた。
______ギュッ(手
すち
なつ
震えていたひまちゃんの手に覆い被さるように、自分の手を重ねる。
そうしたら、少し安心したような顔をひまちゃんは見してくれた。
なつ
すち
LAN
らんらんの首元の動脈を触ってみたら弱々しいけど、少しだけ動いていた。
まだ希望を失ってはいない。
だけど手首から流れてた血の跡も、体に刺さったガラスの破片も全てが全て俺の気持ちを侵食してきた。
すち
すち
誰かが傷ついたら俺も悲しい。
ちゃんと抱きしめてくれて、助けてくれて助けを求めてくれる。
愛を与えてくれる
すち
LAN
何かを感じることが怖かった俺も、今はこうやって現実を見てる。
すち
”らんらん”
リオン
リオン
リオン
リオン
コメント
12件
ぇ、自分も課題とテストに追われているぅ…ッ!!奇遇やね♪ 自分の作品の存在意義が分からなくなることってあるよね~てかそういうことしかない☆(( リオンの作品は自分が読むためにあるのでいいんですよ(?)
作者がわかんないなら読者がわかってくれているさ(? り~だ~さあぁぁぁぁん( 希望はまだあるならよし(? 🍵さんも🌸さんも無理してるんだから休んでねと(? …はてな だらけでもう意味わかんなくなってちぬ(