テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第1話 - 一時保存:2021/10/09 17:37

2021年10月09日

#なにわ男子

#倦怠期

こここ

和也と結婚して2年が経った。最近の和也はなんか冷たい。

ガチャ。

○○

おかえり！
（うぅ香水の匂いだ。）

和也

ん...。

○○

今日は和くんの好きなプリン作ったんだ！

和也

いらん。

○○

え？でも和くんの為に作っ

和也

いらんって言ったやろ！

○○

ごめん。

和也

はぁ、もう無理。部屋行くわ。

和也side

和也

はぁ、何であんなこと言ったんやろ。

俺は○○の事を嫌いになったわけじゃない。ただ○○の事が好き過ぎて束縛しそうでついつい冷たく態度を取ってしまう。女物の香水つけて帰るのも嫉妬して欲しくて。

和也

好きな子に笑顔以外の顔させたくないやろ普通。

和也

何考えてんねん。自分。

○○

はぁ。もう潮時なのかな。

私は和也の事が嫌いになったわけじゃないけど多分和也は浮気をしてる。

女の人の香水の匂いはするし、朝帰りが多いし。

○○

もう別れようかな。

その時1本の電話。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

○○

大ちゃんどうした？

大吾

んぁぁ、暇電みたいなもん笑

この人は幼なじみの大吾。

○○

何かの相談かと思った笑

大吾

やっぱ幼馴染やな。
半分相談やわ。

大吾

今度の日曜日会えへん？

日曜日は3年目の結婚記念日。

去年の和也は「来年の記念日も盛大に楽しもうな！」なんて言ってたなー。

大吾

(おーい、おーい！)

大吾

○○聞いてる？

○○

あぁ！ごめん！考え事してた笑

大吾

もしかして予定あった？

○○

ううん！何も無いよ！
（記念日だけどどうせ帰ってこないよね。）

大吾

なら、いつもの交差点に10時集合な。

○○

りょーかい！

次の日曜日。

○○

ごめんごめーん！！！

大吾

全然ええで。

○○

どこ行く？

大吾

歩きながらとかあかん？

○○

お！いいじゃん

○○

そーれで、何の相談があるの？

大吾

もし○○が付き合ってる人に恋してしまったらどうする？

○○

んー、私なら諦めるかなぁ。

大吾

そーよな、諦めるしかないよな。

○○

大ちゃんにも好きな子とかいたんだー！

大吾

そんぐらいおるわ！笑

○○

んふふ。そうだよね笑

○○

私の相談も聞いてくれたりする？

大吾

全然ええで

○○

私さ結婚してるじゃん？

大吾

そうやな。

○○

大ちゃんは倦怠期来たらどうする？

大吾

そもそも、本当に好きな子なら倦怠期とかならんようにするわ！

○○

大ちゃん絶対良い彼氏になるよ

大吾

そぅ、やな。
(お前の事が好きとか言えんよな。)

大吾

なん？倦怠期きとんの？

○○

まぁね。

大吾

何でそう思ったん？

○○

毎日朝帰りで女物の香水付けてくるしご飯も一緒に食べらなくなって今日も記念日だったんだけど多分帰ってこないんだ。

大吾

そうなんや。

大吾

俺やったら嫌な思いさせんのにな。)ﾎﾞｿｯ

○○

ねぇ、大ちゃんどうしよう。

大吾

辛くなったらいつでも家おいでや。
俺はお前の味方やで。

○○

大ちゃんんんん、
ありがとぉぉぉ

ガチャ。

○○

ただいま

和也

んねぇ、どこ行っとったん？

和也の目に光はない。

○○

散歩だけど。

和也

ならなんで大吾と帰ってきたん？

○○

相談乗ってただけだよ。

和也

あっそ。

○○

ねぇ、

私は和也の腕を掴む。

和也

離せ。

○○

え？...

和也

離せよ！

○○

うぅ。ごめん。

和也

はぁ、もう無理、部屋行くわ。

○○

はぁ。やっぱり私和也に求められてないのかな。

一息つこうと冷蔵庫を開ける。

○○

何この白い箱。

静かに開けてみる

○○

え、何これ。

そこにはケーキが2個あり、チョコレートプレートには｢3年記念ありがとう｣と書かれている。

○○

和也。ありがと、でもごめんね。

朝目を覚ますと和也はいない。

○○

はぁ、荷物まとめよーっと。

私は手紙を置いて家を出た。

ガチャ。

和也

はぁ。おらんとか

電気を付ける

和也

なんやねん、これ。

和くんへケーキありがとう美味しかったよ。 3年記念覚えてくれてたんだね。和くんの事は大好きでした。でも和くんは他の人が好きだったんだよね笑気づけなくてごめんね。振ってくれたら良かったのに。好きな人に振られるより冷たい態度を取られる方がよっぽど辛かったよ。これからは好きな人と幸せになってね。なにわ男子としての活動応援してます。 ○○より。

和也

は？出ていったん？

周りを見ると○○のものだけ無い。

その時1本の電話。

和也

...なんやねん

大吾

もしもし。

和也

ん。

大吾

○○の事探しに来んの？

和也

いや、あいつは俺の事好きじゃないし。

大吾

ちなみにこれだけ言っとく。
俺はクソほど怒ってんで。

和也

それがなんやねん。

大吾

○○はまだお前の事が好きなんや。
今俺ん家で泣いとる。

和也

はぁ？お前なんもしてないやろうな！

大吾

このままお前がこんつもりなら俺は奪うで？

和也

は、それは嫌や！

大吾

なら来ーや。俺ん家おるで○○。

和也

すぐ行く。

ピーンポーン

大吾

あ、お客さんや。○○はここにいていいからな。

○○

うん...？

大吾

ほら、入りーや。

○○

え？和くん？
いや、大橋さん？

和也

なんやねんその呼び方。

○○

いや、もう別れたし。

和也

俺、別れるなんて言っとらんけど

○○

でも大橋さんは私の事なんか好きじゃないんでしょ？

和也

好きやわ！なんで嫌わなあかんねん。

○○

だって、女物の香水つけて帰ってくるし、一緒にご飯も食べてくれないし、態度が冷たいし。

和也

ごめんな、○○。
女物の香水つけて帰ってきたのは○○に、嫉妬させたかってん。

○○

え？

和也

だって○○全然嫉妬してくれへんし。

○○

何言ってるの？
私ものすんごく嫉妬してたんだよ？丈くんにも。
でも重い人は嫌かなと思って隠してただけなんだけど。

和也

え？そうなん！
つい、嫉妬してないと思って。

○○

何勘違いしてるんよ。

和也

ごめんな○○。

和也

こんな事言える立場じゃないと思うけどもう1回結婚してくれませんか？

○○

次は冷たい態度取らないって誓うなら。

和也

誓う！

○○

よろしくお願いしますっ！

○○

ありがとうね大ちゃん！！！

大吾

俺は全然えーけど。
また何かあったら遠慮なく連絡しーよ。

和也

次は大吾に相談させるような事起こさんわ！

大吾

ふーん。
よかったね、○○。

○○

うん！

大吾

○○、また一つ相談してもいい？

○○

うん？いいよ？

大吾

俺の恋人がいる好きな人は1回は辛い思いしとったけど、今では幸せそうなんよ。このまま見守って置こうかな？

○○

大ちゃんが幸せって思う方法でいいと思うよ！

大吾

ありがとな、○○。
あとお前、鈍感すぎんだよ。笑

○○

え？そう？

大吾

和也には分かってるんとちゃう？

和也

おん。すごいムカついとる。

大吾

フハハ！！

○○

和くん帰りながら話してー！

大吾

俺はいいけど？
和也が話しやすいなら。

和也

あー、ごめんな○○。
この話は墓場までってやつや。

○○

ふーん。いつか教えてもらうからね。

和也

いつかな。

大吾

そうやな。

その後。

私と和也の間には子供がいる。

幼なじみの大ちゃんは毎日のように遊びに来てはプレゼントを渡しに来る。

ちなみに名前は...

○○

名前何にするー？

和也

んー、どうしようか！

どうしようかと言いながら和くんが自分の名前を書いている。その時...

大吾

やっほー！

○○

お！大ちゃん！

大吾

何名前書いてん？
なんか分からんけど俺もかこーっと

と言って名前を書いた。大ちゃんが手をどけると、「大和」という字が残った。

○○

あ！大和っていいんじゃない？

和也

え？なんで！？

大吾

え！何の話？

○○

赤ちゃんの名前決めてるんだよ！

和也

ねー！なんで大和なん？

○○

大ちゃんの「大」と
和くんの「和」で
大和！

和也

なんで大吾の名前入ってんねん笑

大吾

はぁ？嫌なんか？

和也

いやー、別に？

と、少し不服な和也でした。おしまい！

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