その時…
運悪くボールがこちらへ転がってくる
ドラケン
あ…お前…
夢
…どうも
ドラケン
お前って、いつも1人でいるんだな
夢
…私の勝手でしょ
マイキー
ケンちーん!!
マイキー
ボールあった〜?
夢
…早く戻れば?
ドラケン
……
ドラケン
マイキー、ほらよっ!
何故かドラケンはマイキーに ボールを投げ、戻ろうとしない。
夢
…なにか用?
ドラケン
いや、なんとなく
ドラケン
…ちょっと、気になっただけだ
ドラケン
…お前、大丈夫か?
夢
は…?
夢
なにそれ…
ドラケン
いや…なんか寂しそうに見えたからよ
ドラケン
気のせいならいいんだ
ドラケン
いきなり、悪かったな
そのままドラケンはみんなの所へと 戻っていってしまう。
夢
なに、それ…っ
夢
寂しく…なんか、ないわよっ
何故だか、涙が止まらない…
夢
…っ、大丈夫に、決まってる…っ
「大丈夫か」
それだけの言葉が堪らなく嬉しかった
夢
(くそっ…)
夢
(大丈夫か、なんて…っ)
よりにもよって、あいつに…
ドラケンに見抜かれてしまった
夢
…大丈夫、なわけ…っ、ないっ
零れた本音は…
誰に届くわけもなく…
それを隠すように私は、 自宅へと帰った
家に帰ってからは… 正直あまり覚えていない。
気が付くといつの間にか、 朝になっていた…
夢
(今日は、土曜日か…)
夢
(もう少し、ゆっくりしよう…)
そう思い、布団をかぶったと 同時に携帯が鳴った。
夢
(…もう、誰よ…)
通知を確認すると柚葉からだった
夢
…柚葉…
柚葉
…夢、起きてる?
柚葉
朝からごめんね
柚葉
ちょっと話したいことがあって…
柚葉
連絡待ってる
なんの話だろう…
そう思う反面、心当たりはあった
やっぱり昨日のことで、 バレてしまったんじゃないか…
夢
(いや、きっと大丈夫…)
もう一度、布団をかぶり 現実から目を背ける
次に目覚めた時には、 すでにお昼になっていた
夢
(あ…、柚葉からの連絡返してない…)
無視するわけにもいかないので、 私は柚葉に返信を返した…
続く…