その日は 突然の雨が降って来た日でした
莉奈
莉奈
詩音
詩音
莉奈
詩音
詩音
莉奈
莉奈
莉奈
莉奈
私は持っている鞄を 頭の上に乗せて傘の代わりにしました
詩音
詩音
莉奈
私は走り出した
莉奈
莉奈
莉奈
莉奈
雨はどんどんひどくなって
視界を妨げるし
走るどころか 歩くのも精一杯でした
学校から家までは 徒歩20分
雨で濡れた寒さと 心細さで
なんだか涙が出て来ました
莉奈
海斗
莉奈
海斗
曲がり角にいたのは
幼馴染で 家が隣の海斗だった
莉奈
莉奈
海斗
海斗
莉奈
海斗
海斗
海斗
莉奈
海斗
海斗
海斗
海斗
莉奈
莉奈
莉奈
莉奈
いつも私は
幼馴染みに 可愛くないことを 言ってしまうのです
莉奈
海斗
莉奈
スッと
海斗が差し出して来たのは
傘でした
海斗
莉奈
莉奈
莉奈
海斗
グイッと
私の手を掴んで
傘を握らせました
莉奈
海斗
海斗
莉奈
海斗
海斗
海斗
そういうことですか。 少しでも期待してしまった自分が ばかだと思いました
莉奈
莉奈
海斗
海斗
海斗
その顔はずるいです その距離はずるいです
思わず目を逸らしてしまい
しぶしぶ傘を受け取りました
莉奈
莉奈
莉奈
海斗
海斗
そう言って海斗は
振り返りもせず
家の方へ走って帰って行きました
莉奈
莉奈
あまりにも足が速かったので
聞こえていたかはわかりません
莉奈
莉奈
ただ
一瞬見えた海斗の横顔は
茹で上がったように真っ赤だったので
照れ隠しで 帰っていったのかなと思います
莉奈
莉奈
どんどん遠くなる
後ろ姿に胸が締め付けられました
海斗に触れられた所は熱く
私の胸は
ずっとドキドキ言っていました
コメント
1件
やばいやばい!キュンキュンしちゃったよー✨