"× × × 。"の案内人

⚠ 連 載 ﾃﾞ ｽ

最 初 か ら 見 た い 人 1 話 か ら ご 覧 下 ｻ ｲ

案内人は少し哀れみな顔をしながら

スーッとした匂いの風の中に消えていった

それと同時に私は意識を失った────

目が覚めるとベットの上

急いで机の上を見る

机の上にあったはずの課題が綺麗さっぱり無くなっていた

ドア越しからお母さんの声が聞こえる

現在7時、まだ間に合う時間のはず

あれ……?まぁいいやww

私は身支度を済ませ学校へ登校した

え?もう???早くない?

授業開始から1時間10分

………明らかにすぎてるよね?

なのにチャイムならないし…

おかしいなぁ…

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

なんで……なんで………?

なんで私がおかしいってことになるの……?

給食

案の定味はしない

やはり味覚を奪われてしまったようだ

はぁ…………

帰宅途中

なんか……おかしいな……

元の世界を返して……

帰宅後

課題がなくなってから数日

学校の登校時間は早くなり

授業時間、下校時間は遅くなった

他にも中昼休みがなかったり

『学生は放課後遊ぶなんてことしない』が当たり前

『放課後は予習復習』が当たり前になっていた

そんな学校が嫌で何度が仮病を使って休んだこともあった

そして私は味覚も無いため、食べ物が腐っていることに気づかず

それを食べてしまい、食中毒になった

もうこんな毎日が嫌になって

今ではもう学校へは行かず、部屋に閉じこもっている

フ ワ ッ . *° ○

スーッとした匂いの風が部屋全体を包み込んだ

そこには、くすくすと笑う案内人の姿があった

スーッとした匂いの風が消えていき

気づけば案内人の姿もなかった

2020年、×月△日

今日は晴れでした

もう、こんな世界が嫌だ

さよなら世界

スーッとした匂いの風が飛んできた気がした

あぁ…この匂いはミントの香り────────。

"× × × 。"の案内人

今度はどのようにして人生を"狂"わせてあげましょうか

ミントの香りを見に纏い、今日も誰かの人生を狂わせます。

もしかしたら……、次は貴方の所へ行くかもね…

なぁんちゃって……