この作品はいかがでしたか?
60
この作品はいかがでしたか?
60
人の 人生は 儚い
命は、 儚い
其れは、ちょっと 強く 当たったら 直ぐ 崩れて仕舞う から
「硝子細工」の様だ。
それは あたしが よく分かってる
だけどさ、
普通の人より 儚い 硝子細工の 持ち主の あたしは
どうすれば 人と 同じように 過ごせるの?
月星
あたしは ガバッと 起き上がった
月星
慌てて時計を 引っ掴むと
月星
学校の 始まりの鐘が 鳴る10分前 だった
月星
あたしは はは、と 呆れ笑いを しながら ゆっくりと 学校の 支度を 始めた
あたしの名前は 萌ノ葉 月星(ののは るせい)
普通の女子高生 と 言いたいところだが……
月星
あたしは 鏡を 覗き込みながら 頬に 手を 当てる
……まぁ、 その、 少しだけ、すこ~しだけ、 やんちゃな 不良少女…かな。
月星
あたしは その傷を 栗色の 髪で 何とか 隠しながら、 制服を着て 部屋を出た
月星
月星
学校に のろのろと 到着して、 自分のクラスに 行く
月星
クラスに近づくと、 休み時間の ざわめきとは また別の種類の ざわめきが 広がっていた
月星
ガラガラガラ
月星
あたし が 扉を 開けると、 あたしの 席の 近くに 人だかり が できていて
その真ん中に 知らない 男子が 座っていた
?
その 男子は 染めたとしか 思えない 綺麗な白髪をしていて、 儚げな 雰囲気を 醸し出していた
月星
クラスメート
クラスメート
クラスメートの 1人が あたしの名前を 呼ぶと 男子を 囲んでいた 奴らが 怯えたように 散っていった
?
彼が 立ったままの あたしを 見上げる
月星
?
月星
?
月星
あたしが 何を言っても 睨んでも なんの反応も示さない そいつに 少し怒りを 覚える
?
彼は 突然 思い立ったように 持っていた スケッチブックに シャーペンを 走らせた
?
月星
スケッチブックに 丁寧な 丸い文字で 書かれた その内容に、 あたしは 珍しく ドキッとした
月星
?
もう一度 問うてみるが、 彼は 小首を傾げるだけ
月星
月星
あたしは 荒々しい 手つきで
そのスケッチブック を 奪った
月星
?
あたしが スケッチブック を 彼に 見せると 彼は パアッ と 表情を 明るくして、 シャーペンで それに 新しく書く
月星
あたしが 大きく 口を開いて 発音すると
彼は うんうん と 楽しそうに 頷いた
月星
月星
夢斗
月星
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
あたしが 興味で そう言ってみると ゆめとは 頷いて、
そう スケッチブック に 書いた
月星
夢斗
月星
あたしが そう注文 すると ゆめとは 勢いよく 首を振った
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
月星
あたしは その 丸い文字を みて 眉間に皺を寄せた
月星
夢斗
月星
月星
月星
月星
月星
夢斗
月星
あたしは ふん と 吐き捨てて、 ゆめと……いや、むと の席の 隣、
自分の席に座った
月星
頬杖をつく
月星
月星
月星
あたし は もっと、
自分 を 強く 見せて、
月星
夢斗
あたしの呟きに
むと が 反応した 気配が する
月星
夢斗
むとの 顔を見ずに 短く言って、
月星
そう わざとらしく 言う
夢斗
夢斗
月星
月星
夢斗
月星
夢斗
そんな やり取りを してから
むと は ある 仕草 をした
月星
月星
夢斗
むと は
両手の 拳を 上下に合わせ
旗を 降るように 左右に動かし
左手の 親指を立てて、
それを 右手で とんとん と 押す 仕草をした
月星
それを 繰り返すむと
思わず あたしも やってしまう
月星
夢斗
むとは あたしの 手話を みて
すごく嬉しそうに 笑った
月星
月星
月星
月星
夢斗
ドキドキと 鳴る 鼓動を 抑えながら
むと に そう早口で聞くと、 彼は 首を傾げて 「何?」と聞き返す
月星
夢斗
そのとき 丁度 チャイムが鳴り、せんせ が 入ってきたので
あたし たち は 何事も無かったように前を向いた
月星
月星
月星
夢斗
169タップ お疲れ様でした… 良ければ ♡ 宜しく御願いします
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!