俺は、今の状況を理解することができなかった。
Tom
2人は寝たかな…?
Tom
ちょっと頭冷やしに行こう。
俺は、頭を冷やそうと家を出た。
Tom
ザッザッザッザッ)
Tom
(歩いてる)
Tom
はぁ…
Tom
どういうことだよ、トード……
Tom
勝手にどっかいきやがって!!
Tom
あぁ!ムカつく!
Tom
グシャグシャグシャ)
苛つきのあまり、髪をグシャグシャにした
Tom
……
Tom
と、トード…うっ…
Tom
なんで、俺を置いていくんだよ…
Tom
ふ…ふざけやがって…うっ…
俺はなんとなく空を見た。
Tom
あ、流れ星…
Tom
たしか、流れ星が消える前に3回願い事を言えたらほんとに叶うんだっけな…?
試しにもう一度流れ星が落ちたときに、願いを3回唱えた。
Tom
やっぱり早すぎて無理だな。
その時偶然、流れ星がまた1つ流れた。
その流れ星は、他のとは別で、流れが遅かった。
Tom
(これは、行けるかもしれない!)
俺は、もう一度願いを3回唱えた。
Tom
(やった。言えた)
トードが戻ってきますように。
俺はそう、願った。
だが、叶うはずもなかった。
そりゃそうだ。なんでこんなくだらない事に、期待をしていたのだろう。
Tom
何やってんだろ…アホらし。
Tom
帰ろう。
ただの作り話かもしれない物に期待をしてしまうほど、
きっと、俺は今の状況を受け入れたくなかったんだ。
トードが、いないなんて、ありえない。と…








