高佐 たく
なぁ、おい
高佐 たく
嘘だよな?
高佐 たく
嘘なんだよな…!?
弧鐘 たな
…
今のたなは
口から唾液を垂らし…
そして口と鼻からも、血が流れ…
目を見開いたまま、 ぐったりと存在するはずも無い床に
倒れ込んでいた…
場所も相俟って、まるで今のたなは
''こんがりと焼かれている死体'' のように思えた…
…それが、現実に起きている とも知らずに…
高佐 たく
…たな…
高佐 たく
たなぁ''っ!!(泣)
高佐 たく
お''れ''ぇ…
高佐 たく
もっと、も''っとはな''したかった''……!!
たな母
……たな
たな母
なぜ…勝手に死んだの?
たな母
貴方はまだ、貴方がやるべき使命を果たしていないじゃない。
たな母
最低
莉耶 なな
最低なのはそっちですよ…
たな母
は?
莉耶 なな
聞こえなかったですか……??
莉耶 なな
じゃあもう一度言います。
最低なのは…
そっちですよ!!!
たな母
っ…はぁ!?
たな母
何を言っているの!?
たな母
ワタシは何も悪いことなど…
たな母
していないわ!
莉耶 なな
わ''たし…
莉耶 なな
アナタが昔、たな様に虐待をしていたことぉ''……
莉耶 なな
知っ''ていま''すから''ぁ''!!
たな母
でも、だって……!
たな母
ワタシは昔、母にされていた事と同じことをやっただけよ!!?
たな母
母親って言うのは、こういう事なんでしょう!?
高佐 たく
………っえ…?
莉耶 なな
…あ、
畑木 岸
……は、?
たな母
…ワタシの母はあの教育方法でも、誰にも何も言われなかったのに…
たな母
なぜワタシは人にあーだこーだ言われるの…?
たな母
教育方法は全く同じなのに、
たな母
……ワタシが…悪かったの……?(半泣)
高佐 たく
…そ''うい''う''ことか……
畑木 岸
俺…考えが変わったわ
畑木 岸
なぁ、お袋さん
たな母
っ……何?
畑木 岸
俺、あんたが間違ってる訳じゃないって気づいた
間違っているのは、
あんたの母親だな。