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リーナ・アイアン

…?

エリア・オウト

はぁ…!!姫様ぁ!!

エリア・オウト

やっとお目覚めになられたのですね…!!

リーナ・アイアン

…?ええ、あのちょっと聞きたいのだけれど……どうしてそんなに泣いているの?

エリア・オウト

だってだって!姫様の自室の扉開けたら姫様が倒れていたんですものー…!

リーナ・アイアン

泣かないで…

優しく宥(なだ)めると、次第にうううーっ等の声が聞こえなくなった。

リーナ・アイアン

エリ?

エリア・オウト

…姫様、材料集めでお疲れになったのでは…?

リーナ・アイアン

ええ?!してないよ

リーナ・アイアン

というより、できなくなったんだけどね

エリア・オウト

……あー、そうでしたね、、

エリア・オウト

外の警備も厳重でしょうし出るにも見つかってしまいますよね、

リーナ・アイアン

そうなのよー!

リーナ・アイアン

もう!!大袈裟なんだから!

エリア・オウト

大袈裟ではないと思いますけど、でもそうですね!!この私がいる限りは姫様に手出させませんよ!

リーナ・アイアン

うわっ、頼りになる〜

エリア・オウト

ふふ、でしょう!

自信満々に胸を張ってそう言う。

リーナ・アイアン

うーん、でも材料を集められないとなると薬屋の人に渡せないってことだから…

リーナ・アイアン

てことは、、お金貰えなくなるじゃん…!?

エリア・オウト

お金..??

エリア・オウト

えっ

エリア・オウト

えっと、姫様?

リーナ・アイアン

なあによ

エリア・オウト

もしかしてですが、渡した人にお金貰ってました?

リーナ・アイアン

うん、そうだよ

エリア・オウト

えっ

エリアは絶句して思考停止してしまった。

リーナ・アイアン

…エリ?

リーナ・アイアン

エリー?

リーナ・アイアン

……ふむ、これは...

リーナ・アイアン

お医者さーん!!!!

リーナ・アイアン

って、意味ないんだった

リーナ・アイアン

エリ、ちょっと待っててね

リーナ・アイアン

ふう、ここに薬置いといてよかった

リーナは自分の部屋の床に警備員が少ない外への入口と出口である地下室に薬を存分に置いていたのだ。 もちろん、隠し扉は存在している。

リーナ・アイアン

こんなことになるとは思ってなかったけど、過去の私!優秀すぎでしょ!!

リーナ・アイアン

そもそも私が諦めるとでも思ってるのかな

リーナ・アイアン

思ってそうだなぁ…

リーナ・アイアン

あの人だもん。クソお父様…!!

そう口にした瞬間、リーナは姫であることをまだ、自覚していなかったというのを改めて知らされた。

リーナ・アイアン

リーナ・アイアン

でも、お姫様なんて…自由も効かない鳥籠の中にいるのよね

リーナ・アイアン

..ん?

リーナ・アイアン

そうなら私ってめっちゃ自由じゃない?!

リーナ・アイアン

…なーんてね

リーナ・アイアン

さてと!戻らなきゃ

リーナ・アイアン

エリ、戻ったよ

まだエリアは止まったままだ

リーナ・アイアン

うーんー、、これが毒薬で…これが胃腸薬で…これが頭痛薬で…

1時間以上探し続けていると

エリアがはっとし思考再開し動くこともできた。

リーナ・アイアン

え、!?

リーナ・アイアン

エリーー!!!!

そう言って泣きながら抱きつくお姫様。

エリア・オウト

…姫様?

リーナ・アイアン

薬取ってきて探してたんだけど..でもよかった

エリア・オウト

ふふ 泣かないで姫様

手を頭上に置いて今回はメイドが姫を宥める。

リーナ・アイアン

んん…

エリア・オウト

姫様って子供らしいですよね

リーナ・アイアン

子供だもん

エリア・オウト

そうでした!

と焦る様子を見せた。

リーナ・アイアン

んふ。ねえ

エリア・オウト

はーい

リーナ・アイアン

私に何があっても取り乱さないでね

エリア・オウト

…それは、どういうことでしょうか

リーナ・アイアン

ただ聞いてるだけよ?

リーナ・アイアン

そんな深刻にならないで

笑いかける。

エリア・オウト

でしたら…わかりました

リーナ・アイアン

ふふっ、ありがとう

リーナ・アイアン

エリア

エリア・オウト

…!?

リーナ・アイアン

亡くなることはないけど、もし亡くなっちゃったら言えなくなると思って

リーナ・アイアン

あだ名じゃなくて、エリアっていう名前を

エリア・オウト

そ、そんなっ、そんなことありません!!

エリア・オウト

姫様は私が何があっても守ります!!絶対!!

エリア・オウト

だから…そんなこと言わないでください……

涙目になりながら震える声で言う。 そして語尾が上擦っている。

リーナ・アイアン

エリ…ごめん言わない

エリア・オウト

姫様冗談はもうダメですよ、?

リーナ・アイアン

うん。ごめんね、ごめんなさい

エリア・オウト

なら、安心です

リーナ・アイアン

貴方もいるし、クロウトもいるものね

そう言い微笑みかけたリーナ。

エリア・オウト

そうですよ!

エリア・オウト

それにクロウト様はこの屋敷で1番の実力者ですもの!!

エリア・オウト

負けるはずがありません!

リーナ・アイアン

...だよね!

一拍おきそう言った。

気付けば陽が下がって行く。 そしてその翌日、クロウトが何故か屋敷内にいなかった。

もちろん。どこにも。

リーナ・アイアン

クロウトー…

リーナ・アイアン

ここにも居ない……どこに行ったのよ、まったく!

リーナ・アイアン

はあ…人騒がせな使用人。

命懸けの薬屋は私(姫)です!

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