ツンのちデレ

僕の恋人は気まぐれです

普段はツンツンしてる癖に、急にデレデレしたりするんです

それは、まるで天気みたいに…………？

ほら、ツンツンしちゃって。

そう言って部屋を出ていった

冷たくされても大丈夫。

これが、日常茶飯事だから。

でも……

そらるさんが作業部屋から出てきた

少し、疲れた顔で

そう言って、机に突っ伏すそらるさん

甘えた顔で、笑った

ニコッとした笑顔が可愛くて

そっ、とあなたの髪を撫でた

そらるさんが手を握ってきて、

グイッと僕を引き寄せて

ギュッと僕を抱き締めた

僕の胸に顔をうずめて、スリスリと頭を振った

もう一度、そらるさんの髪を撫でた

顔をあげたそらるさんが、ふわっと微笑む

いたずらっぽく言うそらるさんに、僕は少し照れる

京、の次が思い出せないらしい。

……そんなに使わないし、聞かないもんね

スラスラと言う僕の口に、そらるさんの指が触れた

突然、真面目な顔になってそらるさんが聞いた

少しいたずらしてみたくなった

これ以上甘えるそらるさんを、見てみたくて

駄々っ子みたいに、そらるさんが言った

そんな顔を見ていたら……

思ったことが口からこぼれてしまった

パアッと顔を輝かせて、そらるさんが言った

少し笑って僕が言った

大好きなんだ、あなたのこと。

四六時中、あなたのことを考えていて……

そらるさんの髪をくしゃっと撫でた

ふわふわの髪の毛が、もっとふわふわになる

ふわっとした笑みは崩れないで？

ずっとデレデレのままでいて…？

クスッと笑うと、そらるさんも笑った

僕の胸に顔をうずめて、

やっぱり甘えるそらるさん。

スヤスヤとした寝息までもが愛しくて

寄りかかった重みさえも愛せる気がして……

今日の貴方は、

「ツンのちデレ」