※今回いつもより長いです
いつもは130〜300タップぐらいなんですけど
今回500タップ超えました…
終わらせ方が見つからなくて…
結局終わらせ方無理矢理だったし…
…ごめんなさい……😭
ぜひ時間があるときに読んでください
et
しゃがんで、商品の数が少なくなっていないか確認する
et
あの日から
頻繁にめまいがするようになり
頭痛も酷くなった
めまいがするタイミングは決まって
立ち上がったり、起き上がったりするとき
et
yan
et
yanくんがいなくなったタイミングで立ち上がる
et
やっぱり…めまいがっ…
…でも、yanくんがいるときにめまいがすると
yanくんに心配かけちゃうし…
タイミング的には今しかなかったよね…?
et
ズキッ
et
やばっ…頭痛だっ…
針が深く刺されていくような痛みがずっと続く
et
全然めまいもおさまらないしっ…
et
吐き気もしてくる
どうしよう…これ…
yan
et
yanくんの方を見ると
yanくんの顔が歪んで見える
et
yan
ガタンッ…
yanくんが持っていた箱を落とす
そしてすぐさま私の元へ駆け寄ってくる
et
グラッ…
視界が逆さまになる
yan
倒れそうになったときに
yanくんが身体を咄嗟に支えてくれる
yan
あれ…なんにも…聞こえなく…
et
やばい…意識がっ…
et
yan
「っ…ごめんねっ…」
だ…れ…?
「私っ…私がっ…1人で抱えないとっ…」
「また…迷惑かけたら駄目だっ…」
…本当にっ…誰が話してっ…
et
えっ…わ、私っ…??
et
パッと目を覚ますと
見られない天井が視界いっぱいに広がる
et
ゆっくりと目線を動かし
あたりを見回す
et
病院だと気づいたのと同時に
ガラララーッと扉が開く
yan
et
yan
yanくんが私のそばまでやってくる
yan
yan
et
私、あの後倒れて…
きっとyanくんが救急車呼んでくれたのかな…
et
yan
ガラララーッ!
勢いよく扉が開く
tt
et
et
目の前には、息を切らしているttがいる
tt
tt
et
yan
et
一番、触れてほしくなかったところ
yan
yan
et
あぁ…だめ…
そんなこと、聞かないで…
tt
yan
yan
et
あぁ…また
まただ
また、迷惑…かけちゃった…
et
ur
ur
et
チラッとurの顔を見ると
urの顔がぐるぐると歪んで
形が変わって
et
et
urの方へ行こうと一歩踏み出すと
視界がぐにゃりとどんどん歪んで
urがどこにいるのかもわからなくなる
et
ur
あぁ…だめ
身体が動かない
ur
et
まともに立てなくて
足が地面につかなっ…
et
あれ…視界が反転して…
ur
頭に手が添えられて
頭は打たなかったけど…、
ur
tt
jp
tt
jp
tt
jp
ur
身体を揺さぶられる
jp
jp
et
あのみんなの不安な顔
焦ってる顔
心配してる顔
全部全部っ…忘れることができないっ…
et
jp
jp
ur
et
あぁ…みんな…ごめんなさい
迷惑かけてごめんなさい
もう二度と…迷惑かけないように頑張るからっ…
et
あぁ…意識が……
jp
ur
ur
et
et
et
yan
tt
tt
tt
et
yan
yan
yan
et
et
あの夜、あのおじさんたちから守ってくれたyanくんは
本当にかっこよくて
頼もしかった
tt
tt
tt
et
tt
tt
tt
et
yan
tt
tt
そう言って、ttが部屋から出ていく
et
yan
et
yan
et
et
et
et
必死に私に呼びかけてくれたあのときのyanくんの姿が
あいつ……urと重なる
yan
et
yan
et
真剣な目で、私を見つめて…
et
et
yan
また、いつもの優しい笑顔
そっか
yanくんは、お礼を言って欲しかったんだ
et
それなら
ちゃんと言おう
自分が言いたいこと、全部
et
yan
et
et
手を伸ばして
yanくんの腕を掴む
そのまま、私の方へ優しく引っ張って
yanくんと私の距離が縮まる
yan
et
et
yanくんの頭まで手を伸ばし
そっと優しく撫でる
et
yan
yanくんの耳が、赤い気がする
きっと…気のせい…か
だって
et
et
こんなに頼りない先輩のこと
et
意識してくれるはずがないか
yan
yan
yan
私の目をしっかりと見つめられる
yan
et
yan
et
yan
頭を撫でている手をyanくんに掴まれ
力強く握られる
yan
yanくんの顔が私の顔に近づいてきて
yanくんの指が私の指の隙間に滑り込ませてくる
yan
et
緊張して、手がしびれたように動かなくて
心臓が締め付けられる
et
こんな近い距離で、yanくんを見たことがなくて
頭にどんどん血が上っていく
まるでここだけ酸素がなくなったみたいに
息をすることができない
et
yan
et
et
yan
yan
見たことがない優しい笑顔
et
緊張して、声が出せないでいると
yanくんが声を発する
yan
et
yan
yan
息を呑む音が聞こえる
yan
コンコンッ
et
扉の向こうからノックをする音が聞こえる
tt
yan
yanくんが手を離し
私から距離をとり、すぐそばにあった顔が離れる
まるで、さっきのことが何もなかったように
et
ガララララ…
扉が開く音がする
tt
yan
tt
コンコン…
扉がノックされる
tt
医者
医者が入ってきて、私のそばまでやってくる
医者
et
医者
tt
医者
et
医者
医者
医者
et
医者
医者
et
tt
医者
扉がゆっくりと閉じる
yan
tt
et
tt
yan
tt
tt
tt
et
この前の倒れた後からは
早めに寝ようと努力してたけど
最近、色々と忙しくて、睡眠時間が少なくなってたかも…
tt
tt
et
確かに、そう言った気がする
yan
tt
tt
et
et
tt
yan
tt
tt
et
tt
tt
yan
チラッと私の方に目を向けて
yan
tt
tt
et
tt
tt
et
tt
私たちに向かって手を振って
病室から出ていく
yan
yan
et
yan
et
yan
et
yan
yan
et
yanくんの目が、優しい…
でも、どこか不安の色が滲んでいて…
et
yan
いつものyanくんの声と変わらないはずなのに
なんだか今日は…めっちゃ落ち着く…
et
私は大きく息を吸って、yanくんに話し始める
et
et
yan
yanくんは予想外のことだったのか
目を大きく見開いている
yan
yan
et
私が思ってることは、そうじゃなくて
et
et
yan
et
et
「…etちゃん、なんでちゃんと寝てなかったの?」
「頭打たなかったからよかったけど…全然打ってた可能性あったんだからね?」
jp
et
「まぁまぁ…そんな責めなくてもええんちゃう?」
tt
tt
tt
et
et
et
yan
et
et
et
yan
et
et
et
yan
et
yanくんの声でハッと我に返る
et
私さっきまで…何言ってた…?
yan
yan
yanくんの手が私の手の上に重なって、ぎゅっと握られる
et
yanくんの手に握られたときに
自分の手が震えていたことに気がついた
yan
yan
et
yan
yan
yan
et
et
yan
握ってくれているyanくんの手の力がぬける
et
離されると思った瞬間
思わず手に力を込めて、離されないようにしてしまう
yan
et
急いで手を離す
et
なんで引き止めた…?
yan
yanくんをチラッと見ても
目はずっとそらしたままで
yan
et
et
yan
そんな一言だけでも、私の胸はドキッと音を鳴らして
でも、どうせ…
yanくんにとって私は
ただの先輩なんだなって思って
et
et
yan
et
yan
yan
yan
et
yan
そう言って、病室から出ていく
et
あぁ…本当にしばらく会えないんだな…
そう思うと、なんだか悲しくて
寂しくて
et
だなんて…
ただの先輩から、そんなこと思われてるって知ったら
yanくんはどう思う…?
et
ついさっきまで繋いでいた手を
そっと扉の方へ伸ばす
et
誰も
握ってくれるはずないのに