どのくらい経ったか、わからない。
何時間、もしかしたら何日も経っているかもしれない。
でも、そんなことは、もうどうでもいい。
もう、いない。
etさん。
おれのせいだ。
おれが、『短冊の約束』をやぶった。
天罰が下ったんだ。
最愛の、そう、最愛のetさんを巻き込む形で。
家族だと言って一緒に救急車に乗った。
でも実際、家族のようなものだった。
etさんはずっと、家族がいなくなったおれのそばにいてくれた。
あのとき、男の子が先に治療が終わって、次はetさんの番だった。
大丈夫だよ。 etさんが助けたあの男の子は助かった。だから、お願いだから、目を覚ましてくれ…
そう思っていたからかしばらくしてetさんは薄く瞼を開いた。
あぁ、助かったんだ。そう、思った。
etさんの桜貝のような唇が声を奏でる
視界が滲んで、 でもはっきりとあの橙色は見えて。
etさんがおれに手を伸ばす。
救急車やと思ってください 救急車です。
et
yan
多分yanくんは自分を責めちゃうだろうなぁ…笑
et
yan
et
yan
et
yan
et
そういったetさんの声は震えていて。
気づいたらetさんの顔も俺の顔も涙でビショビショで。
etさんは来世なんていったけど、
来世までどれくらいなの?
おれはどれくらい一人でいたらいいの?
早く、
ピーンポーン ガチャ
na
na
yan
na
na
yan
yan
yan
na
yan
na
yan
na
ばたん
naさん、泣いてたな
yan
yan
yan
そこからはずっと泣いた
そして瞼を閉じたときには、
目の前に、etさんがいた。
コメント
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あぁいい所(泣