テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ガタンゴトン……
ガタンゴトン……
お母さん
ユイ
ユイ
お母さん
お母さん
ユイ
ユイ
お母さん
お母さん
ユイ
ユイ
お母さん
お母さん
ユイ
ユイ
お母さん
お母さん
ユイ
ユイ
ガタンゴトン……
電車はいつもよりゆっくりと走っているように感じられた 車内は静まり返り、窓の外には住宅街の明かりが流れていく
1本違うだけで見慣れない風景ばかりだ 一定のリズムを刻む電車の音が、やけに大きく響いていた
ユイ
ユイ
ユイ
向かいの席に座っている女性 私がこの車両に乗った時には、既にそこで眠っていたようだ 1つ結びの黒髪とメガネ、スーツを着た普通のOL
ただ、そのタイトなスカートの中、彼女の下腹部だけが、そこに似合わないほどに不自然なテントを張っていた
ユイ
酒に酔っているのか顔は赤く、汗ばんでおり前髪が乱れていて 荒い息はどこか苦しそうな様子に見える
︎︎
ユイ
見てはいけない、わかっているのに私は目が離せなかった 定期的にビクビクと動くそのテントに、視線が引き寄せられる
ユイ
ユイ
私は手に持っていたスマホをぎゅっと強く握った 私たち2人以外に、この車両には誰もいない 生唾を飲み込んで、私は震える指でスマホのカメラを起動した
ユイ
もともと、性欲とかは強いほうじゃなかった 学校でもそういう話はしないし、スマートフォンには親が設定したフィルタリングがかかっている
だからこそ、こんな光景に遭遇するなんて思ってもいなかったし、つい魔が差してしまったのかもしれない
ドクン…ドクン…
自分の心臓の音しか聞こえない 私は画面をズームし、震える指で録画ボタンを押した
ユイ
肉眼ではよく分からなかったスカートのシミが、スマホの画面越しではっきりと映し出されていた テントの頂上部分が湿り気を帯び、生地の色が濃くなっている
スマホのカメラは、うなされるお姉さんの苦しそうな表情から、下腹部のそのシミまでを完璧に捉えていた
ユイ
何度も、何度も何度もその考えが頭をよぎる
それでも、私は録画を止められなかった ビクビクとテントが小さく揺れる度に、少しずつ大きくなっていくシミから目が離せない
︎︎
電車の音にかき消されるような、そんな小さい呻き声が彼女の唇から漏れたあと、シミは急激に大きくなった
じゅわっ…
その直後、シミからトロトロと白い液体が溢れ出した ビクビクとテントが大きく動く度、勢いよくその液体が大量に飛び出して、彼女の足にまで垂れ落ちていった
どくっ…びゅるっ……びゅっ……
ユイ
思わず息を飲んだ 黒いタイトスカートやパンストが、その姿をより強調している その噴出が止まった後でも、テントは大きさを保ち、ビクビクと動いていた
私は一種の放心状態の中で、息を切らしている彼女の姿を呆然と捉え続けた
ビクッ
どれくらい時間が経っただろうか 彼女が目を開けた……そんな気がしただけかもしれないが、 私はすぐに録画を停止してスマホを下げた
ドクン…ドクン…ドクン
ユイ
ただ、スマホを見ているような仕草をする だが、私の視線の先にはホーム画面しか表示されていなかった
姉さんの方から聞こえる物音と、先ほどよりも大きく響く心臓の音しか、私には聞こえなかった
ふと気になってお姉さんのほうを見ると、互いの視線が交錯し、互いにすぐに目を逸らした
ユイ
︎︎
お姉さんは慌てた様子で、ハンカチで汚れてしまったスカートやタイツを拭き取っていた
その顔は、先ほどよりも赤くなっていた気がする それは恥ずかしさからなのか、それとも私の勘違いで最初からこういうものだったのか、私には分からなかった
お姉さんはすぐにレディースバッグを掴むと、フラフラとした足取りで別の車両へと向かっていった そして私はようやくこの車両に一人になった
ユイ
私は大きく息を吐き出し、ようやく息ができた気がした 私は震える手を胸に当てて、必死に落ち着こうとする
ガタンゴトン……
しばらくして落ち着くと、また列車の音しか聞こえなくなった 窓の外の明かりも先程よりも段々と減ってきている 私はボーッと、先ほどまでお姉さんが座っていた席を見つめた
カメラロールには、10分にも満たない動画が追加されていた 最初は削除しようとしたけど、結局私は非表示の欄にその動画を追加し、スマホをポケットにしまった
いつものより少し激しい心臓の鼓動を感じて、私は再び、列車の音だけが響く空間で揺られていた
目の前、彼女がもたれかかっていた窓に反射した自分と目が合う そして、ゆっくりと自分の頬へ手を伸ばす
ユイ