赤
...っ、
橙
ぉ、赤やん、どしたん、こんなとこで
赤
ぁ、...ううんっ、笑別に〜?
この、俺の寝床に入るのが嫌で嫌で仕方なかった
橙
はよねーや
赤
うん、おやすみ...
少しだけ微笑み、部屋に戻るまで見送った
橙
...部屋、入らへんの、?
ドアを開けて少し立ち止まり、振り返った
赤
ぁ、えっと、うんっ、じゃあおやすみっ、!
橙
...おん、、
それだけ言って、みんなが俺の部屋だと思っている物置部屋に入った
赤
...はぁッ、、
少しドアを開けて、誰も居ないことを確認した
赤
...ふぅーッ、、
赤
...っ、
床下収納を開け、立ったままそれを見ていた
母
...、何してんの、早く入れよ
赤
...はい、
母
ぁ、笑、やっぱ着いてこい、笑
赤
...はい
みんなに聞こえないようになのか、小声で言ってくる それでも、圧が凄い
父
...ぁ"?
母
まぁまぁあなた、笑、ストレス発散よ
父
あ〜、笑、んなら...行くか、笑
母
あらっ、車出してくれるの、!?
父
んま、バレたら困るし、久しぶりだからな
母
そうね、笑
俺は言われるがまま動く、この人たちの前では
ロボットのように、AIのように
海の見える、人気のない古くて壁が壊れている倉庫
飛ばされて来た空き缶やペットボトル、ビニール袋が大量にあった
赤
...
ここでは、よく殴られていた
あぁ、これ懐かしいなぁ、、
5分ほどすると立てなくなって、空を向き倒れる
この景色が大好きだから、 この場所が大嫌いで大好きだった
父
...なぁ、、こいつもう捨てない?
母
あ〜笑、ありね、笑
母
...どーせならあの子たちも...
父
...こいつだけだろ?邪魔なの
母
まぁそうね、あの子たちだけが生きがいね
母
あんたは金かかるだけのただのゴミ、そうでしょ?ね?
赤
...はい...ッ
父
とりあえずこいつだけ
母
そうねぇ、とりあえずこいつだけ置いてきましょ
父
海に落としてもいいけどな、笑、ま、せいぜい苦しめ
そう言って置いて帰ってしまった
赤
...ふぅぅーッッ、、
赤
...帰りますよ、笑ばーかっ、
そう言って、何とか立ち上がった
ただ、こんなに綺麗な場所をこのままにして置くのは名残惜しかったため、 捨ててあったビニール袋にゴミを集めた







