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冷たい潮風が吹き 穏やかな波音が響く。

気が付くと 俺は海辺にいた。

今は真冬なのに あまり寒くなかった。

何となく海辺を歩き続けた。

ただただ、ひたすら……。

”あいつ”のことを 考えながら───。

ふと顔を上げると ニコッと微笑んでる人がいた。

俺よりも ほんの少し年上の女。

雪のように真っ白な肌。

風になびく焦げ茶色の髪。

ほのかに香る甘い匂い。

間違いない。

”あいつ”だ。

誰よりも大切な、 ……俺の好きな人。

カーテンの隙間から差し込む 太陽の光が眩しい。

スマホの画面を開き 時間を見る。

午前7時

スマホを放り投げて ゴロンと寝返りを打つ。

”あいつ”に想いを 伝えられますように───。

布団に潜って目を瞑り そっと願い事をした。

この作品はいかがでしたか?

1,133

コメント

22

ユーザー

表現方法が素敵でした😍🌟 夢の中でも好きな人を思っているって主人公はかなり惚れているんですね!🤭💓

ユーザー

(σ′∀`*)p[☆。・:+*お初デス*:+:・゚☆] 素敵なストーリーですね……!! フォロー失礼しますm(*_ _)m

ユーザー

お久しぶりです…!tellerに現れては消えてを繰り返していた小鳥遊陽彩です(( 久々に来たら、少しずつ友達がtellerを辞めていっちゃう中で、葵ちゃんはずっとtellerにいてくれて良かったよ😭これからももっとお話を読みたい!!ww

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