コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
蒼くにごやかな空。ざわざわと木々の風林のように喋る人々は本日のイベント、花火の発火を待ち侘びていた。
私もまたその一員の1人。花火が待ち遠しく、胸がざわついた。
こんなイベントに1人で来るはずもなく、私は友達のぺいんとを連れて、少し屋台からは離れたよく見えそうな小高い山に2人居座っていた。
ぺいんと
ぺいんとはいかにも楽しみにしていそうな猫味の声を出しそう言った。
あなた
少し沈黙が続くと私は自分語りを始めた。
あなた
ぺいんと
いつもの少しうるさい声だ。屋台の方にも聞こえているんじゃないかくらいの。
あなた
ぺいんと
暖かい風が鼻をくすぐる。 さすが夏、と言わんばかりの蒸し暑い風だ。
ぺいんと
あなた
ぺいんと
そういうとぺいんとはこっちを向き 少し寂しそうな顔で呟く。
ぺいんと
あなた
続きを言いかけるとピュー…という少し情けない音が耳を通る
その音に驚き空を見た。
パパァン…
そこには大きな花火が。 口ではとても言いがたいとても綺麗な色、緑、青、赤、黄色。 色んな色が散りばめられている火花が綺麗で仕方がなかった。
あなた
ぺいんと
あなた
いつもとは少し違う真剣な声に驚き 私はすぐにぺいんとの方へ向く。
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
あなた
友達だと思っていたぺいんとにそんな事を言われるとは到底思ってもいなかった。
だがそんなことを言われると何故か目頭が熱くなり、顔がボッと火がつくように赤くなった。
そんな私の姿はまるで「花火」 そう言える。
ぺいんと
少し悲しげなぺいんとの表情を見ると ズキンと胸が痛くなる。
あぁ、そうか。
「好 き」 な ん だ 。
あなた
途端にぺいんとの顔はパァッと明るくなり、嬉しくなったのか、貴方を強く抱きしめる。
ぺいんと
そんなぺいんとに私はクスッと笑い、 花火の音と共に2人、喜びを分かち合った。
火花と淡い恋
主
主
主
主
主
主
主