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蒼くにごやかな空。ざわざわと木々の風林のように喋る人々は本日のイベント、花火の発火を待ち侘びていた。

私もまたその一員の1人。花火が待ち遠しく、胸がざわついた。

こんなイベントに1人で来るはずもなく、私は友達のぺいんとを連れて、少し屋台からは離れたよく見えそうな小高い山に2人居座っていた。

ぺいんと

花火、そろそろじゃない?

ぺいんとはいかにも楽しみにしていそうな猫味の声を出しそう言った。

あなた

そうだね、凄く楽しみ

少し沈黙が続くと私は自分語りを始めた。

あなた

私、初めて花火を見るんだ。

ぺいんと

えぇ?!そうなの!!?

いつもの少しうるさい声だ。屋台の方にも聞こえているんじゃないかくらいの。

あなた

うん、今までそういうイベントに興味がなくて…

ぺいんと

はぇ〜…

暖かい風が鼻をくすぐる。 さすが夏、と言わんばかりの蒸し暑い風だ。

ぺいんと

じゃあさ、これからそんなイベント
一緒に楽しもうよ。

あなた

…え?

ぺいんと

○○がこれでもかって程、
俺が楽しませるから。

そういうとぺいんとはこっちを向き 少し寂しそうな顔で呟く。

ぺいんと

ダメ…かな

あなた

それっ、…て

続きを言いかけるとピュー…という少し情けない音が耳を通る

その音に驚き空を見た。

パパァン…

そこには大きな花火が。 口ではとても言いがたいとても綺麗な色、緑、青、赤、黄色。 色んな色が散りばめられている火花が綺麗で仕方がなかった。

あなた

き…れい…

ぺいんと

○○、

あなた

!、

いつもとは少し違う真剣な声に驚き 私はすぐにぺいんとの方へ向く。

ぺいんと

好き…○○の事が好きだ

ぺいんと

その綺麗な髪も、凛とした姿も、
声も、笑顔も。

ぺいんと

ずっと前から○○が好きだった。

あなた

あぇ、…と、

友達だと思っていたぺいんとにそんな事を言われるとは到底思ってもいなかった。

だがそんなことを言われると何故か目頭が熱くなり、顔がボッと火がつくように赤くなった。

そんな私の姿はまるで「花火」 そう言える。

ぺいんと

これからも○○とずっと一緒に居たい
…だめかな?

少し悲しげなぺいんとの表情を見ると ズキンと胸が痛くなる。

あぁ、そうか。

「好   き」   な  ん  だ   。

あなた

っ、うんっ!

途端にぺいんとの顔はパァッと明るくなり、嬉しくなったのか、貴方を強く抱きしめる。

ぺいんと

よがっだ…うれじぃ…

そんなぺいんとに私はクスッと笑い、 花火の音と共に2人、喜びを分かち合った。

火花と淡い恋

どうだったでしょうか。

初投稿でしたが、皆様が満足して頂けたら嬉しい限りです。

これは私の小説を知ってもらうためのお試し読みのようなものなので、

これからも単発や連話などなど…

更新スピードはやや遅かったり…
はたまた夜中に連続投稿したり…

そんな事がこれからも多々あると思いますが、どうか暖かい目でスープのように(?)頂けたら幸いです。

これからもご応援よろしくお願いします。

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