殺し屋として、兄弟として

みんな…大丈夫かな……？

ﾋﾟｸｯ（耳が逆立つ）

じゃぱぱ…ゆあん…！！

うり、えと、なおきり…！！

どうか、どうか…

俺が行くまで、 耐えてくれっ…！！

着いた

みんな少し押されながらも殺人鬼と 戦っている

まだ誰も死んでない……

もう俺が来たからには

誰も死なせない

上空へ飛ばされる

落ちるっ……！

ｶﾞｼｯ

そのままゆあんくんがロープを 掴んで衝撃を和らげる

また殺人鬼に斬りかかる

絶対に、次こそは勝つんだ

もう、へましたりなんかしない

二人同時に反対方向から斬りかかる

それでも両方避けられてしまった

ｶﾞｷｨﾝ!!!

お互い瀕死の状態で立ち尽くす

戦う体力がもう誰も残ってない

どぬが妖術を使う

そのままみんなで一斉に畳みかける

縛り付けられててずっと大人しくしてた たっつんが急にそんなことを言い出した

なんでだろう

とにかく、ここから殺人鬼が動けないように すればいいのか？

もう一度二人で殺人鬼に斬りかかる

そしてその隙を狙って…

どぬの妖術で殺人鬼が羽交い締めにされる

とりあえず全員たっつんの指示に従う

そうたっつんが言った瞬間

ﾄﾞｶｧｧｧｧｧｧﾝ!!!

固定されていた殺人鬼の足元が大爆発した

たっつんがやったのか…？

殺人鬼は原型を無くして死んでいた

思わず疑問形になってしまった

うりがそう肩を叩いてくれた

嬉しくて泣いてしまう

母さん、父さん……

俺、やったよ

ちゃんと討てたよ、仇

ゆあんくんと、一緒に……

ゆあんくんが泣き出す

そのまま地面に倒れる

俺も立ってられずに地面に寝っ転がって しまった

そして、二人揃ってそのまま寝てしまった