短編集 2

桃赤

『もう俺出てくから…っ 戻ってこないからっ、!』

『あっそ｡じゃあもう帰ってくんな』

『っ…!さとちゃんなんて大っ嫌い!』

夜の10時、スマホ片手にブラブラと歩き回る

夜の街 周りには少し髪を染めた高校生だったり、酔っぱらいだったり

なんで、こんな事になったと言うと

1時間ほど前

きっと、お互い疲れていたんだと思う

ストレスがたまって ためすぎて

糸が切れたんだ

この後はもちろん言い合いになって

終いには家を出てきてしまった

『大嫌い』なんて言葉を置いて

さとちゃん、今なにしてるのかな

もしかして、俺の事探してくれてたりするのかな

電話とか、きてたり

少し期待してスマホを開いてみたものの、連絡なし

暫く待っていたが、メールの一通も来ない｡充電切れになってしまった

勝手に期待して、馬鹿だなホント

トンっと肩を叩かれて振り向けば

高校生……?いや、酔っ払ってるみたいだし大学生か

4人の男の人に囲まれていた

急に近づかれて、腕を強く掴まれる

い、たい…

だいすきな彼の聞いたことも無い低い声に驚く

いや、でも、なんで…

ブクマひとことください

おきてるこいるかな