prologue : 過去と闇
No2 . Hoseok & Jimin
- Hoseok -
確か、8歳の頃だったと思う。
お母さんとよく行っていた遊園地に遊びに行った日
お母さんはメリーゴーランドの前で僕の頭を撫で、こう言った。
『お母さんがいいって言うまで、絶対に目を開けないでね?』
その言葉に僕は頷き、小さな手のひらで自分の顔を隠した。
それから、どれだけ待ってもお母さんが帰ってこなかった。
僕とスニッカーズを1本だけ置いて。
お母さんに捨てられた後は、養護施設で生活した。
今思えば、僕の大好きだったスニッカーズを残したのは罪滅ぼしの1種だったのかもしれない。
そんな事、お母さん以外誰にも分からないのだけど。
お母さんに捨てられた事は、未だにトラウマとして残っている。
だけど、それでも
僕はいつかまたお母さんと、元の生活に戻りたいんだ。
あの優しいお母さんと、僕のふたりで
幸せな生活をしたいんだ。
- Jimin -
きっかけは、小学1年生の時だった。
僕達は、プルコッ樹木園という場所に遠足に行った。
僕一人だけ両親は居なかったけど、楽しい時間だったと思う。
少しずつ辺りは暗くなり、いよいよ帰る時刻になった時
皆が両親と帰る中、雨が降ったせいもあり僕は道に迷ってしまった。
雨宿り目的で辿り着いた先は、プルコッ樹木園の裏の方にある倉庫。
倉庫の中に入った瞬間、僕が見てしまった物は
『恐ろしいもの』だった。
全身が泥だらけになりながらも、無我夢中で逃げ出した。
その事がトラウマとなり、樹木園のバスや看板を見ると
僕は発作を起こすようになった。
まるで全身が泥だらけになったかのように感じるのだ。
頻繁に起こすこの発作のせいで、入院と転校を何度も繰り返していく内に
今まで必死でやってきた、友達を作る事を辞めた。
仲良くなってもどうせすぐに離れるのだから。
いつになったら僕は落ち着けるのかな、笑
Next … Yoongi & Jungkook
コメント
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え、、大好き()
だいすきだ!!!!!(?)