施設の近くに機体を下ろした

グレイは機体を動かすと施設を破壊した

ビーーーッ、ビーーーッ

「機体、接近中」

遠くの空に照準を向けるとレヴァラルタが飛んできていた

機動隊と連絡を取りながら上空を見上げる

ウェルガー家の名前を使えば機動隊を動かすことが出来る

通信機からお兄様の苦しむ声が聞こえてくる

「同調レベル9、接続」

上空で戦闘が繰り広げられているのを私達はただ、見守る事しかできなかった

言葉を失っているとアルマは上空を見つめて呟いた

彼はユウの機体を愛おしそうに見てから機動隊の方に向かって歩いた

彼はタブレットを機動隊員に渡した

高度が上がってもなお攻防は続いていた

お兄様はソードを引き抜くとレヴァの左腕を切り落とした

「同調レベル10 クリア」

上空にあるユウの機体が白く光出した

ユウの機体がヨルの機体を掴むとゆっくり降りてきた

コックピットからヨルが慌てて飛び出してユウのコックピットを開けた

「同調レベル10」 その音が聞こえてから数秒で未知の、よく分からない世界に意識が持っていかれた

暖かい母の温もり 懐かしい感触が私を包んでいた

「ユウ……、ユウ…！！」

ゆっくりと離れていくお母さんを見送って声のする方を振り返る

身体を揺すっても目を覚まさないユウに背筋ゾクッとする

「遺伝子データ移行プログラム」

コックピットのモニターに文字が浮かび上がった

親愛なる娘へ 最後のプレゼント 母より

ユウが座ってる座席が光ってユウに光が流れ込んだ