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とは言っても 時間が掛かることは 前日の夜に全て終わらせた
予定の時間まで三十分はある
イギリスさんは時間ピッタリに 来る人だ
どうやって時間を潰そうか? そう考えていた時
ピンポーン
インターホンが鳴った
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──数分後
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それは、金色の縁で 真っ赤な薔薇が描かれた ティーセット達だ
大昔 紅茶の入れ方を教えてくれた時 同時にプレゼントされたものだ
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どうしてだろうか おそらく私は絶体絶命の危機に陥っている
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私は今、イギリスさんに部屋の角へ追いやられている
手は塞がっていないし 逃げようとしても捕まるのが 関の山だろう
逃げる気は無いのだけど……
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もしかすると、私は殺されてしまうんでしょうか??
いいえ、国は死にませんが それぐらいの気迫がありますよ
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正直、拍子抜けだ
彼のことだから もっと事務の方によった話だと思っていたので
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彼を口説き落とさなければ死ぬということを考えれば 大切なのは本当だ
でもどちらを優先するかを 問われたとして
どちらも大切だというのも また事実だった
だって片方でも欠けたら死ぬし
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言われたのはきっと罵倒だ でも彼がここまでストレートに 言うものか?
彼の顔は見えない 分かるのは肩の下がった背だけ あとは……
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ここでの選択は 今後に大きく関係します
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これはどうやら プレイヤーに優しいゲームだ
おそらくこれはクライマックス ここの選択が全てを決める
それらしい事をした記憶は無い 彼はチュートリアル的な 立ち位置なのだろうか?
単にイギリスさんが 趣味の悪いヒトなのかも まあどちらにせよ、だ
これか完全なるゲームならば 何時なんだろうと考えられる けど今回は違う
目の前で待たせているのだから 何も言わないままでは バッドエンド直行ルートだろう
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イギリスさんは 真っ直ぐこちらを見たまま 固まってしまい
頬はみるみるうちに 真っ赤に染まっていった
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そう言った瞬間 彼の目には軽蔑の二文字が 映し出された
当たり前だ 私は今から不義理をしますと 言っているようなものだから
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多大なる困惑によるものか 何も言い返されないまま 数秒の空白が出来た
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命乞い同然の言葉を言い放ち 面を上げる
だが、彼の表情には 意外と変化がなかった
とはいえ真顔のままなのは 結構心臓に来るが
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声を掛けてみても反応はない 何かをブツブツ呟いていて 考え事をしているようだった
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遮るように名前を呼ばれ 耳を傾ける
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短い肯定の言葉を返すと 彼の口元は弧を書いていった
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あんまり喜びずらい言い方だが 恋人は恋人だ
残るはあと五人 大きな一歩を踏み出したのだ!
そうして喜んでいると 身体が勝手に動き出した
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おそらくこれはアレだ 特別なイベントがあった時の ムービー的な……
とはいえ、彼の顔は真っ赤で 口元を隠しながら こちらを横目で見ており
ハッキリ言って可愛らしい
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次回 参謀さん曰く
コメント
1件
〈感想〉 わあ…第6話、めっちゃ良かったです…!最初は「おもてなし会話」って感じでほのぼのしてたのに、後半の問い詰め→告白→イギリスさんの表情変化がもう…ヤンデレ感と可愛さが混ざってヤバかったです🥀「私が正妻ですよね?」からの、復讐のために協力する宣言、好きすぎます…!タイトル回収も綺麗だし、次回も気になる…!